ネトウヨ大喜び「前原誠司」が検索ワードで急上昇したワケ
今日も報道・情報量が多く、充実しているので手短に済ませる。なんといっても主題は、前原が安倍マンセ~新聞に語った「尖閣」の話。日刊ゲンダイから引用しよう。『今さら驚くこともないが、この男は一体、何がしたくて国会議員になっているのか。8日朝、ヤフーのリアルタイム検索ワードで急上昇し、注目を集めた前原誠司元外相のことだ。 前原議員は同日付の産経新聞が一面で報じた<船長釈放「菅元首相が指示」>と題した記事に“登場”。国交相だった2010年9月、尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突事件で勾留中(公務執行妨害容疑)だった船長の扱いについて、当時の菅首相が「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」と暴露。さらに、その理由について「(菅氏が)11月に横浜市で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に(中国国家主席の)胡錦濤が来なくなる」と語った、などと明かしているのだ。 この記事に対し、ネトウヨは<よくぞ明かした前原><これまで言うだけ番長なんて言ってごめんなさい>などと大喜びで、検索ワードでは<前原誠司>が一時、トップになったほどだ。』というわけで、ネトウヨという種族はいつの世もみっちゅ程度の知能しかなく、基本的にバカしか存在しないので、上記のような事態になる。 イベント人数上限「1万人以上」 政府検討、19日にも緩和 新型コロナ #SmartNews https://t.co/oLQO9dcWMP— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020---------------------------今後、報道記事のツイートやリンクは掲載しないので、気になる方は既にご自身がしている通り、新聞、ラジオ、ネット、テレビなどでご覧になるか、私の政治関連Twitterアカウントにアクセスされたし。(Phoenix(@tim8121) ↑タップ or クリック---------------------------AM 11:22 2020年09月09日1,807日連続投稿選挙・選挙制度ランキング にほんブログ村これについて、当時首相だった菅直人がツイート、その後当時官房長だった福山もツイート。当然二人の見解は同じ。これは自民党であっても、社民、共産であっても同じ解答になる。それでも四の五のと野党合流での立民の動きへチャチャを入れたい、或いは本当に前原が言っていることが事実なら、国会に前原、長島、細野といったネトウヨ議員と、菅直人、福山哲郎らを召喚、徹底的に議論させればいい。すぐに決着がつくだろう。マスゴミ、特にワイドショーは、日本をネトウヨ化し、戦前、戦中の極右思想に戻したくて仕方ないらしい。大本営発表、言論統制を自ら買って出ようというのだから、バカも此処までくると安楽死させたいと思う向きが表れても無理はない。以上、本日は重要全文転載記事2本と、中身の濃い情報・報道・当事者ツイートをしっかり読み込めば充分だ。今日も酷暑。皆さん、お大事に。---------------------------内閣支持率爆上げ、「菅政権」も弄ばれるワイドショー民の不合理2020/09/08 iRONNA(いろんな)https://ironna.jp/article/15802田中秀臣(上武大学ビジネス情報学部教授) 「ワイドショー民」たちほど信用できないものはないな。ここ数日、そういう言葉が自然と浮かんでくる。 安倍晋三首相が健康を理由に辞任を表明した後に行ったマスコミ各社の世論調査で、内閣支持率が異例の急上昇を見せ、不支持率を大きく上回った。辞任前の各社調査では、不支持率が支持率を上回り、その差が拡大傾向にあったが、一変してしまった。 特に、安倍政権の「宿敵」朝日新聞の世論調査では、7年8カ月の安倍政権を「評価する」声が71%に達した。安倍首相の辞任表明前と政策的な変化は全くないので、まさに世論が単に辞任報道を受けて意見変更したに他ならない。 そしてこの「意見変更」により、「世論」の大部分が、いかにテレビや新聞などの印象だけで判断しているか、との疑いを強めることにもなる。政策本位の評価ではなく、テレビや新聞での印象に左右され、感情的に判断する世論のコア、これを個人的に「ワイドショー民」と呼んでいる。 このワイドショー民とどこまで重なるか分からないが、この安倍政権に対する世論の在り方を分析している政治学者もいる。早稲田大政治経済学術院の河野勝教授の分析はその代表的なものである。 河野氏の分析を紹介する前に、世論調査で筆者が問題にしている点をいくつか指摘したい。安倍政権に関する世論調査の動向を分析すると、20〜30代の若年層では、内閣支持率が安定的に高水準で推移している。一方で、世代が上になればなるほど、政権の年数経過によって支持率が下落傾向にあり、時には急落した後に反転することを繰り返している。 安倍政権の経済政策の成果によって若年層の雇用状況が改善し、その状況が支持の高止まりを形成している、というのは分かりやすい仮説である。だが他方で、若年層より上の世代の支持率の急減少と回復という「支持率の循環」をどう説明すべきか。2点目はインターネットで熱い話題となっている消費税に関してだ。2014年4月と2019年10月に実施した消費税率引き上げが内閣支持率に大きな変化を示したかといえば、NHKの調査を含めてはっきりとしないのである。むしろワイドショーなどで、安保法制議論や首相主催の「桜を見る会」関係を「スキャンダル」として連日取り上げた方が勢いよく上下動を起こす。財政政策上の最大の課題が、さほど内閣支持率に有意な変化を与えていない。これは注目すべきことだ。 実際に、河野氏は株価などと内閣支持率が連動していないことにも注目している。現在の日本では、安倍政権に考え方の近い層が厚く存在し、その層が政権の説明不足を求めて不支持を決めるという「合理的」な判断をしているというのだ。 確かに各種世論調査では、「スキャンダル」的な動きがあるたびに「説明が足りない」とする割合が上昇し、そして他方で内閣支持率は低下し、不支持率が上昇する傾向にある。いわば潜在支持層の政権に対する「お灸効果」だ。 そう見れば、今の国民の中には安倍政権と考えの近い支持層が非常に厚いのかもしれない。ただ、河野仮説のように本当に潜在的支持層の判断が「合理的」ならば、自分の利用できる情報を全て活用するはずだ。 経済データだけその判断に影響を与えないということは、特定のバイアスが存在していて、「合理的」、あるいはそれほど賢明な判断をしているとはいえないのではないか。それを示す代表例が、冒頭でも紹介した今回の内閣支持率のジャンプアップだ。 先述の通り、政権では、辞任表明以外に何の政策決定も起きていない。つまり、利用できるデータに変化がないにもかかわらず、世論の支持が大きく変わったのである。 これこそ、まさにテレビのワイドショーの話題の取り上げ方で政治への印象が大きく影響されているのではないか。個人的には、世論のコアにあるワイドショー民の存在を裏付けているのではないかと思う。さらに、これまでは、ほとんどの世論調査で「ポスト安倍」候補は断トツで石破茂元幹事長だったが、最新では軒並み菅義偉(よしひで)官房長官がぶっちぎりの首位となっている。このことも、最近テレビの露出の多さに影響されたワイドショー民の選択の結果だろう。それでも筆者は前回で指摘したように、政策では石破氏や岸田文雄政調会長よりも菅氏の方が断然に優位だと考えているので「結果オーライ」だと黙っていればいいのかもしれない。しかし、このワイドショー民の存在が確かならば、最近ワイドショーが見せる「まき餌」を再びちらつかせる動きに注意すべきだろう。 多くのマスコミが石破氏に好意的なのはほぼ自明である。その中のいくつかの媒体で、石破氏を消費減税派に、菅氏を消費増税派として、それを「反緊縮vs緊縮」までに仕立て上げようという動きもあるようだ。 個人的には、金融緩和に否定的な石破氏が反緊縮派ということはありえないと思っている。それでも、この構図に煽られる人たちは多いだろう。 確かに、10%の消費税率を維持したまま反緊縮政策を目指すことも理論としては十分可能だろう。全品目軽減税率を導入したり、定額給付金を国民全員や特定層に向けて配布する考えもある。携帯電話代やNHKの受信料を政策的に「大幅」減少させたり、貧困家庭への光熱費免除もあり得る。 ただ、それらの政策を進めるために重要なのが、金融緩和のサポートだということは、言うまでもなく大前提になる。まさにこの考えに、菅氏が肯定的で、石破氏は否定的なのである。ワイドショーなどで見られる、消費税の在り方だけで両者を単純な対立図式とすることに、筆者が異論を唱える根拠でもある。 消費税は重要な政策だが、それでも財政政策のオプションの一つにすぎず、それを硬直的に消費減税原理主義と捉えるのはおかしい。ただ、いずれにせよ、新型コロナ危機以後、「コロナ税」のような動きに徹底して反対を唱えることは、日本経済のことを考えれば最重要である。この点については、「菅政権」の動きを注視していかなければならない。一方、立憲民主党など野党が、選挙のたびに消費税の減税や廃止を主張するにもかかわらず、国会が開会すると事実上忘れてしまうことを何度も繰り返している。だが、懲りもせずこの種の「煽り」に引き込まれる人は多い。 しかも、そのような「煽り」を批判しているだけなのに、なぜだか筆者が「消費増税賛成」や「消費税減税反対」派になってしまうようだ。個人的には、このようなタイプの人にならないことを多くの人に願うだけである。---------------------------"苦労人"菅氏の生い立ちから見える「菅義偉政権」の危険な兆候恩師の平和主義に「そこは俺と違う」2020/09/08 PRESIDENT Onlinehttps://president.jp/articles/-/38611「安倍の政策を引き継ぐ」と主張するが…昔、長嶋茂雄が巨人軍の監督に就任したとき、「長嶋のいない巨人を指揮する長嶋は大変だ」と思ったことがあった。王貞治は現役だったが全盛期をとうに過ぎていた。案の定、長嶋監督は結果を残せず、読売新聞首脳部に無慈悲に首を斬られてしまった。菅義偉(71)も同じ道をたどるのではないかと、私は考えている。安倍首相は、自民党の歴史の中でも、「最軽量の神輿」であった。それが長続きしたのは、女房役である菅官房長官の手腕であったことは、衆目の一致するところである。だが、黒子役である人間が表に出てしまったら、誰が菅を支えるのか。菅政権最大の弱点である。今下馬評に上がっている人間たちが、菅を支えられるとは到底思えない。菅は以前から、「総理になる気はない」といい続けてきた。本心であろうと私は思う。なぜなら、菅の人生は常に「ナンバー2」「影の存在」だったからだ。法政大学時代は「空手部副主将」、横浜市議時代は「影の市長」、安倍政権では「影の総理」。表舞台でスポットライトを浴びるより、黒子に徹して、裏で政治を動かすことに喜びを見出していた男が、安倍の突然の辞任で、いきなり公衆の面前に立たされてしまったのである。菅は出馬表明会見で、「安倍の政策を引き継ぐ」としかいえなかった。前代未聞である。千歩譲って、安倍政権がそれほど悪い政権でなかったとしても、自分だったらこうするというビジョンを一つ二つ提示するのが、総裁選に臨む人間のたしなみではないか。菅義偉という人間を多くの国民は知らない故中曽根康弘元首相は、平議員の時から、首相になったらこういうことやると、ノートに記していたそうだ。菅は、東京に来て働いているうちに、26歳にして、「世の中を動かしているのは政治ではないか」と気づき、政治家を志したといっている。幼すぎる。ましてや、菅が過ごした大学時代は、70年安保闘争や学生紛争が燃え盛っていた時代である。そうした中に身を投じていなくても、政治が一番身近に感じられた時代であった。思想信条ではなく、否応なく政治について考えざるを得なかったはずなのに、菅は大学を卒業するまで考えていなかった。だとすれば、政治は就職先の一つ程度の認識だったのではないか。失礼ついでにいえば、菅義偉という人間について多くの国民はほとんど知らない。あるのは、「令和おじさん」としての知名度しかないといってもいいだろう。秋田県の貧しい農家の出で、集団就職で東京に来て、法政大学の夜間を出た苦労人政治家というイメージが独り歩きしているが、それは全く違うようだ。ノンフィクション・ライターの松田賢弥『影の権力者 内閣官房長官菅義偉』(講談社+α文庫、以下、『影の権力者』)と、森功『総理の影 菅義偉の正体』(小学館ebooks、以下、『総理の影』)を基に、菅という男の人生を見てみたい。ソ連軍による惨劇から命からがら逃れた菅が生まれたのは秋田県雄勝郡秋ノ宮村という雪深いところである。県南部に位置し山形県寄り、横堀が最寄り駅だが、かなり離れている。戦前、父親の和三郎は一旗揚げようと、1941年に中国・満州へと渡っている。いわゆる「満蒙開拓団」である。彼は「満鉄」に勤めている。その後妻を満州に呼び寄せ、娘も生まれた。だが、終戦の年の8月、不可侵条約を破って攻め込んできたソ連軍による侵攻によって、和三郎のいた開拓団376人のうち273人が亡くなっている。しかも8月19日の集団自決だけで、死者は253人にのぼったと、森は、『総理の影』に記している。当時の満蒙開拓団の全在籍者は27万人だが、死者は7万8500人にもなった。妻と幼い2人の娘と共に命からがら逃げてきた和三郎は、故郷へ舞い戻る。だが、今でもこの地方では、その悲劇を語ることはタブーになっているという。義偉が生まれるのは引き揚げ後2年たってである。松田は『影の権力者』の中で、「雄勝郡開拓団の不幸な歴史については、菅はくわしくは知らなかった」と書いている。知らないわけはない。満蒙開拓団の悲劇は、日本が中国を侵略したために起きたのである。二度とこうした悲劇を繰り返してはいけないといえば、憲法を踏みにじり、集団的自衛権を容認し、戦争のできる「普通の国」を目指す安倍政権とは真反対を向くことになる。菅はそんなことを考えもしなかったのではないか。その一つを取り上げただけでも政治家失格である。学生運動の最中、アルバイトをしながら法政大学へ父・和三郎には商才があったようだ。稲作農業だけでは生活が豊かにならないと、改良を重ねて「ニューワサ」というブランドいちごづくりを始めたという。他の地域でも同じようにいちごを作り出すと、流通量の少ない時期を狙って出荷して、値段を確保したそうだ。その後、和三郎は、町会議員にもなっている。菅は長男だが、農業を継ぐことは嫌だったようだ。父親への反発もあったという。菅は松田に「鉛色の空に覆われた村が嫌だった」と語っている。高校を出て夜行列車で東京へ行き、就職したのである。東京・板橋の町工場で働くが、つらかったのだろう、そこを辞めてアルバイトをする傍ら、大学受験の勉強を始めた。彼が入学した1969年当時、法政大学は東大や早稲田と並んで、学生運動の拠点だった。菅はそうした喧騒とは離れ、空手に打ち込んだそうだ。アルバイトで学費を稼ぎ、学生課に学費の安い夜間部への転部を申し出たこともあったという。このあたりから、集団就職、夜間大学というイメージが作られてきたようだ。一方では、家からの仕送りで、金銭的には恵まれていたという説もあるようだが、真偽のほどはわからない。2年後輩に、後に沖縄県知事になり、米軍基地の辺野古移設問題で対峙することになる、翁長雄志がいた。世間の声を把握するのは新聞の「くらし」欄卒業して、企業に勤めた後、大学のOB会に政治家を紹介してくれと頼みに行ったそうだ。最初は、法政OBで衆院議長などを歴任した中村梅吉の秘書になるが、中村が政界を引退したため、神奈川県横浜市出身の小此木彦三郎衆院議員のところへ行く。以来11年間秘書を務めた後、38歳で横浜の市会議員になり、市議を二期やって、「影の市長」とまでいわれるようになる。47歳で今度は衆院選に出馬して当選する。二世でもなく、地盤も看板も鞄(カバン=カネ)もない男としては、異例の出世であろう。よく、「男の顔は履歴書」といわれる。衆議院議員になった頃は、身体全体がふっくらとして、雰囲気も明るいのに、永田町の泥水を飲み、今のようなとっつきにくい酷薄な容貌に変わってきたのは、よほどの苦労があったのではないかと想像させる。菅には面白い世論吸収法があるそうだ。彼は昔から、読売新聞の「くらし・家庭」欄にある「人生案内」を毎日読んでいるという。そこで、庶民にはどういう悩みがあり、それに対して識者がどう答えているかを“勉強”していたというのである。街に出て、庶民と対話しようなどという発想は、この男にはないようだ。選挙応援や会見では仕方なくしゃべるが、基本的にひきこもり的な性格なのであろうが、それを周囲の者や記者たちは「強面」と誤解しているのではないか。師匠・梶山静六は「憲法改正」反対だったが…国会議員になってからは、竹下(登)派の七奉行の一人で“武闘派”といわれた梶山静六を師と仰ぐ。梶山も茨城県の農家の出身である。県会議長の時、田中角栄から国政への出馬を要請された。情に厚く、角栄がロッキード事件で逮捕され、保釈されたときは、「やくざだって親分が出所するときは迎えに行く」と、真っ先に出迎えに行っている。梶山は、橋本龍太郎内閣で官房長官に就くが、1998年7月、参院選の敗北の責任をとり橋本が退陣を表明すると、総裁選に名乗りを上げた小渕恵三と対抗して、無派閥で出馬を表明した。菅と佐藤信二が派閥を離脱して、梶山を応援するが、わずかな差で敗れてしまう。梶山は見かけとは違って、「再び戦争を繰り返してはいけない」と平和主義を信念としていた。戦争中に長兄を亡くしている梶山の体験から生まれたものだった。だが、菅は松田に、「梶山さんと俺のちがいはひとつあった。梶山さんは平和主義で『憲法改正』に反対だった。そこが、俺とちがう」といったそうだ。両親は戦争の被害者であるのに、なぜ?野中広務という政治家がいた。小沢一郎と死闘を繰り返した自民党の大物であった。野中は若い頃の菅に目をつけていた。松田によれば、菅はかつて新聞記者に、「第二の野中広務さんのような政治家になりたい」と語っていたという。野中も筋金入りの反戦・平和主義者であり、梶山と同じように、沖縄のことを真剣に考えた政治家だった。「九七年には、沖縄米軍の基地用地使用を継続するための駐留軍用地特別措置法(特措法)改正案を可決する際、衆院本会議で声を震わせた。『この法律が軍靴で沖縄を踏みにじる結果にならないように、私たち古い苦しい時代を生きてきた人間は、国会の審議が再び大政翼賛会にならないように、若い皆さんにお願いしたい』議場は騒然となる」(『影の権力者』)田中角栄は常々、「あの戦争を知っている人間たちが政治家である限り、日本は戦争をしない」といっていた。だが菅という男、恩師の梶山や野中の反戦・平和主義から学んでいないのはどうしてなのだろう。たしかに、梶山も野中も軍隊経験をしている。菅とは20年以上の歳の差がある。だが、両親は満蒙開拓団の一員として辛酸をなめた、戦争の被害者である。菅はもうすぐ72歳になる。後期高齢者間近い政治家が、わずか75年前の誤った戦争を二度と起こさない、仁王立ちしても止めてみせるという覚悟がなくて、何のために総理になるのか。「菅のいない菅政権」は成り立つのか総裁選に出馬して以来、自分の言葉を持たない、独自の政策がないと批判されている。「安倍政治をそのまま受け継ぐ」というだけではまずいと思ったのだろう、自分のブログに「『自助・共助・公助』で信頼される国づくり」という公約らしきものを掲げた。まるで、高校の社会科に出て来るお決まりの表現のようである。長年政治家をやってきた人間とは思えない幼さだ。外交に未経験なことを問われ、安倍とトランプとの電話会談にはすべて同席していると答えた。オブザーバーでは、外交を実体験したことにはならないことを、菅は分からないらしい。冒頭で触れたように、菅のいない菅政権は、羅針盤のない船で荒海に出ていくようなものである。安倍よりさらに軽い神輿になりそうな菅は、派閥のいいなりになるのではないか。ここでは詳しく書かないが、安倍はそれを意図して、突然、辞任したのではないかと思っている。裏で菅を操り、任期明けの来年9月には「安倍再登板」の声が高まり、3度目の政権復帰を目論んでいる。これが私だけの悪夢であればいいのだが。菅氏が力を入れる「NHKの国有化」菅政権の最大の不安は、言論表現の自由が安倍時代よりもさらに狭まると危惧されることである。安倍政権時代を通じて、日本の報道の自由度は実に22位から66位にまで下がり続けた。その下落に大いに貢献したのが安倍と菅だが、菅の役割のほうが大きかったと思う。官房長官会見で、東京新聞の望月衣塑子記者への質問妨害、NHK「クローズアップ現代」のキャスターだった国谷裕子への嫌がらせで、降板に追い込んだことなど枚挙に暇がない。第二次安倍政権から取り組んできたのがNHK問題である。『総理の影』で森は、「菅の悲願は、受信料の義務化を通じた事実上の国営放送化である」と指摘している。第一次安倍政権時代、菅は、受信料を2割下げろ、できなければ受信料を義務化する、国営放送にするとNHKに迫ったそうだ。森によると、経営委員会というのは12人の委員で構成され、NHK会長を人選して任命し、理事の人事にも拒否権を持つ、大きな権限を持ったもので、その経営委員を任命するのが総理大臣だそうだ。この時は安倍の辞任で果たせなかったが、第二次安倍政権で、菅は再び、NHK支配を強引に実行していく。第二次政権がスタートして、経営委員に政権寄りの人間を多数押し込み、会長に抜擢されたのが三井物産出身の籾井勝人であった。「軽量級のトップの後ろでNHKを動かそうとしてきたのが、官邸の菅や財界応援団たちである」(『総理の影』)担ぐのがうまい人間が頂点に立つとどうなるかコロナ報道を持ち出すまでもなく、NHKの国営化はほとんど出来上がったと思っている。だが、菅のメディアコントロールは、それだけではないと森はいう。「新聞やテレビの政治記者はもとより、週刊誌や月刊誌の幹部やフリージャーナリストにいたるまで、菅の信奉者は少なくない」(同)という。極秘情報というアメをしゃぶらせて、批判させず子飼いにしてしまうのだ。自分たちが菅の掌で踊らされていると気づく者もいないのが、メディアの置かれた深刻さを表している。NHKを支配し、メディアを黙らせ、派閥の上に乗っていれば安泰かといえば、そうではない。安倍以上に問答無用、説明責任を果たさない政権が長続きするはずはない。それに、ここまでのし上がって来るには、どれほどの「無理」を重ねてきたのだろうと考えると、就任早々、醜聞が噴き出す可能性は大だと思っている。「第二次安倍政権をつくったのは俺だ」。菅の口癖だそうだ。菅という男、駕籠を担ぐのはうまいかもしれないが、駕籠に乗って様になるかは疑問である。菅の恩師、梶山は総裁選に出た時、勝てないと思う3つの理由を、秘書にいったと松田が書いている。1つは小泉純一郎が出馬して票が割れるというものだが、後の2つは、「総理総裁をめざして政治家をやってきたわけではないので敵が多い。梶山静六に梶山静六はいない」。菅にも同じことがいえるはずである。最後に角栄の大好きだった母親が、息子に向けた言葉を菅に贈ろう。「総理大臣がなんぼ偉かろうが、あれは出かせぎでござんしてね」(文中敬称略)--------------------------- 内閣支持率爆上げ、「菅政権」も弄ばれるワイドショー民の不合理 #SmartNews https://t.co/o6OgfNNnDX— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 "苦労人"菅氏の生い立ちから見える「菅義偉政権」の危険な兆候 #SmartNews https://t.co/gMCQOIM1w2— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 二階氏 幹事長4年超で歴代1位#Yahooニュース https://t.co/GxlYbg9jqQ— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- 菅氏、解散の状況でない 発言が後退 自民総裁選(時事通信)#Yahooニュース https://t.co/XaIeq42zZm— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 二階氏 早期解散・総選挙“簡単ではない” #SmartNews https://t.co/PdmdjZdk74— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 “菅総理誕生”で9月末解散・来月25日総選挙か? “ポスト菅長官”に注目も #SmartNews https://t.co/xZ6zL2lv97— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 河井前法相現金供与事件の真相は「安倍政権継承」新総裁にとって重大なリスク #SmartNews https://t.co/XhBFU5GYTW— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 総裁選投票できるなら…菅氏44%、石破氏36%、岸田氏9% 毎日新聞世論調査 #SmartNews https://t.co/TMLHIVdQE0— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 菅、岸田氏実績アピール 石破氏は政権批判にじます―自民総裁選 #SmartNews https://t.co/KMEHeR9mGU— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 石破茂氏「森友・加計・桜、納得した人は非常に少ない」。安倍政権の問題点を指摘(共同記者会見) #SmartNews https://t.co/Z9wO2rzjoO— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 石破茂氏「グレートリセット」にネットも注目 自民党総裁選が告示 #SmartNews https://t.co/lw0fvwlcSB— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 自民総裁選 大阪府連は菅氏と距離、維新蜜月に反発の声 #SmartNews https://t.co/3k8QHbCnCY— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 これが菅新政権の「閣僚名簿」だ 人気取り優先で解散総選挙へシフト #SmartNews https://t.co/zn2srApwXy— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 菅氏の正念場の総選挙 小池知事が反・菅勢力結集プランも #SmartNews https://t.co/dLMPylJCMX— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- 「体を壊す癖」で炎上の石垣のりこ議員 秘書は森友騒動の「菅野完」 #SmartNews https://t.co/9TKLTGJ2Ob— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 「安倍が死んでもなんとも思わん」立民・石垣議員装うツイート拡散、「法的措置とる」 #SmartNews https://t.co/EsZGNgTjNj— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- ネトウヨ大喜び…「前原誠司」が検索ワードで急上昇したワケ #SmartNews https://t.co/BPpXdbnlLs— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 尖閣衝突で10年 前原氏が証言#Yahooニュース https://t.co/Wqfp11CHco— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 官房長官は総理の女房役。しかし、尖閣の中国漁船衝突事案に対する仙谷由人官房長官に対する筋違いの批判は、実情を知っている者として、ずっと心に引っかかっていました。→ 船長釈放「菅直人氏が指示」 前原元外相が証言 尖閣中国漁船衝突事件10年 主席来日中止を危惧 https://t.co/NFeYVj5SaH— 前原誠司 (@Maehara2016) September 8, 2020 →今回、産経新聞の取材に応じたのは、仙谷先生に対する思いがあったからです。しかし、あの世に行った時、仙谷先生に叱られるかもしれません。「前原よ。墓場まで持っていかんかい」(誠)https://t.co/NFeYVj5SaH @Sankei_newsより— 前原誠司 (@Maehara2016) September 8, 2020 【尖閣衝突事件10年】極秘訪中した細野豪志氏 長い交渉の末に「邦人釈放」耳打ち #SmartNews https://t.co/McEvBw4hlB— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 衝突漁船船長釈放 菅官房長官「違和感あった」 #SmartNews https://t.co/p9r1OiDNIp— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- 尖閣諸島は我が国固有の領土であり、尖閣諸島をめぐり、解決すべき領有権の問題は存在していない。尖閣中国漁船衝突事案は、中国漁船による公務執行妨害事件として、我が国法令に基づき、厳正かつ粛々と対応したものである。指揮権を行使しておらず、私が釈放を指示したという指摘はあたらない。— 菅直人(Naoto Kan) (@NaotoKan) September 8, 2020 尖閣諸島は我が国固有の領土である。尖閣諸島をめぐり領有権の問題は存在していない。 中国漁船衝突事案について、当時内閣官房副長官として対応にあたった。公務執行妨害事件として、我が国の法令に基づき対応したものである。指揮権を発動しておらず菅総理が釈放を指示したという指摘はあたらない。— 福山哲郎・立憲民主党(りっけん) (@fuku_tetsu) September 8, 2020 2004年中国活動家の魚釣島不法上陸事案で、小泉政権は出入国管理法違反で逮捕したが、身柄を国内にとどまらせずそのまま活動家を送還している。 それに比し、国内法の手続きを完結したことで、尖閣諸島に対する日本の実効支配を内外に示したものであり、弱腰とか国益に反したという指摘はあたらない。— 福山哲郎・立憲民主党(りっけん) (@fuku_tetsu) September 8, 2020--------------------------- 「前原氏と泉氏どっちに付く」国民地方議員がまた裂き 合流新党巡り進路に苦悩 #SmartNews https://t.co/8fx6AAgBz1— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 「新自由主義ではない、明るくあったかい方に向かっていけば新党は絶対勝ちます」 #SmartNews https://t.co/WgkserHYLf— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 国民民主党の近藤和也議員や原口一博議員もTwitterで拡散 合流新党代表選での非公式ネット投票が話題に #SmartNews https://t.co/TdJWbebVYi— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 次期衆院選 共産、東京の立候補予定6人を発表 #SmartNews https://t.co/bOaW6J6Zr0— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 【茨城】次期衆院選 共産、全7区で野党共闘へ 4、6区擁立 他選挙区は見送り #SmartNews https://t.co/XJzpQBUXuh— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- 安倍政権の憲法改正を阻んだ2人の政治家 改憲の動きは「『やってる感』の演出」との声も #SmartNews https://t.co/RdvAr4Kn7U— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 外交の安倍でも北方領土返還交渉は失敗 “インチキ演出”に旧島民利用の罪 #SmartNews https://t.co/EjaAXAmlvM— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 「桜を見る会」で弁護士ら質問状 総裁選候補者3人の考えただす #SmartNews https://t.co/sLVbEfiasR— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 辺野古新基地 西側埋め立て5割終了 辺野古崎一部区域 市民団体分析 #SmartNews https://t.co/6wtTZ2X7cX— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 国が泉佐野市と争う姿勢 交付税減額訴訟始まる 大阪地裁(時事通信)#Yahooニュース https://t.co/F2IXuEUDdP— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 性風俗、なぜいつも除外?理由をはっきり答えない国 「納税」事業者が正面から問う裁判へ #SmartNews https://t.co/84Yq4mWVEE— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020--------------------------- オウム真理教に酷似してきた米共和党支持組織 #SmartNews https://t.co/ryKdy49uvk— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020 トランプのホテルが次々倒産…識者が指摘する“納得の理由” #SmartNews https://t.co/yplLMxYNis— Phoenix (@tim8121) September 8, 2020---------------------------∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽選挙・選挙制度ランキング にほんブログ村※めるまが登録/解除 http://www.mag2.com/m/0001669113.html