多重人格ミステリーの小説が原作の映画『ルームメイト』と『ハサミ男』(ネタバレすみません) | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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映画ネタバレ(?)

多重人格ミステリーの小説が原作の映画『ルームメイト』と『ハサミ男』

この記事のタイトル自体がネタバレになってしまっているのだが、
『ルームメイト』と『ハサミ男』はどちらも、多重人格者が主人公であり犯人であるというストーリーだ。

物語は、主人公が多重人格症(解離性同一性障害)であるという事を読者(観客)に伏せたままで展開されてゆく。

そのためにカメラが映し出す映像の所々は“ありのままの現実世界”ではなく、主人公の内面世界である。
観客は、その事を知らされていないので、主人公のもう一つの人格を、
実在の人物であると誤解して読み進めて行く(映画を視る)事になる。
小説であれ、ドラマや映画であれ、どうも最近この手の手法が増えているようだ。

『ルームメイト』と『ハサミ男』というこの二作品は、
このように同じジャンル、同じ手法の作品ではあるが、
ホラー性が高く刺激的な『ルームメイト』に比べて、『ハサミ男』の方は犯人側も被害者側(遺族も含めて)も、
感情の起伏がほとんど見られず、淡々と捜査とストーリーが展開する。
先の読めないスリリングな面白さで言えば『ルームメイト』の方に軍配が上がるが、
殺人犯が探偵の役割を果たすという斬新な発想に『ハサミ男』のこれまでにない話作りの新境地があるのかもしれないね。

それから、それぞれの作品上で起こる殺人事件については、
『ルームメイト』の方は、第三者が、主人公の混乱した人格の犠牲になって起きてしまった殺人事件であり、
特に動機と言うべきものが必要ないのはわかるが、
『ハサミ男』が行った連続殺人に、なぜ動機がないのかは全くわからない。
刑事は「サイコパスの殺人」と言っていたけど、元の人格も、作り出した人格も、サイコパスには見えなかった。
それは、まあともかく、
サイコパスなら逆に「自分を守る」という立派な動機が存在する筈だ。
殺人自体が動機になるシリアルキラーならば動機はいらないがサイコパスに動機がないという事はない。
サイコキラーとシリアルキラーの違い 参照)

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