怖いK山さん
K山さん(40代主婦)が最近怖いです。
なぜ、怖いかというと、グチがえげつないからです。
お昼休み、歯を磨いていると、K山さんと2人っきりになることが多々あります。
仕事のグチ、そして旦那さんのグチ、地区の役員のグチ…。
K山さんは、きっとストレスの多い人生を送っているのでしょう。
子どもがいて仕事をして、地域の活動もしていればそりゃあ大変だよね。
わかるんですけどね…。
最近はなるべく2人にならないように距離をとっているつもりなのですが、たまにロックオンされる。
…来た。
もう、ライオンに発見されたガゼルの心境ですよ。
これはもう、逃げられない…!
覚悟を決めます。
話を聞きます。
慎重に、きっと、K山さんはこういう応えが欲しいんだなって考えます。
このとき、おれのアタマはフル回転です。
適当な受け答えをして、その場をしのぎます。
K山さんは満足して(多分)去って行きます。
例えば、
「わたし、N崎さんが別の部署に異動になって、良かったって思っちゃうんだよね〜。一緒に仕事してると、あの人からいろいろ言われるし。これって、私はN崎さんのこと嫌いなのかなぁ?」
うーん、嫌いだよね、それは。
あなたからN崎さんのグチさんざん聞かされてるしね…。
でも、そんなことは言えません!
当たり障りのない返答をしてその場をしのいでいる自分が嫌になるけど、職場の人間関係って、そんな簡単に割り切れるもんじゃない。
そりゃあ、合わない人もいるでしょうよ。
でも、グチでも良いんですけど、笑いに変換できるようなのなら全然いいけど、あなたのは笑えないんだよなあ…。
とか、自己嫌悪にもなるし、良いことない…。
とか言ってるこの文章もグチなので、おれもK山さんと同じですね。
人間とは、どこかで何かを吐き出さなければ生きては行けない生き物である…。
なんて、言い訳だなあ。
今日はダメです。