家に引きこもる、寝たり座ったりで運動をしない、ヒトとの会話が無いーーーなど、高齢者の生活はコロナ禍もあって、まるで刑務所の中の生活です。

私もそんな囚人の一人で、鬱にはなる、筋力は落ちるで、何とかしなければと、生活を立て直すことを決意しました。

脊椎管狭窄症で腰や関節の痛みがひどいこともあり、釣りも億劫になっていましたが、まず散歩、そして釣りと、気持ちを奮い立たせました。

 

昨日15日は月曜日で、スミイカ船は空いているだろうと、いつもの通り、一ノ瀬丸に予約しました。案に相違して、スミイカ船は人気で、ナオト船長も竿を出すつもりでいたのが、片舷5人以上で、右の胴中の船長の席に私が入りました。

 

右のオオドモにK林さん、左のオオドモにT野さんが陣取り、仲良く雑談しています。

 

 

 

2人とも古馴染みなので、私も仲間に入り込みました。7時過ぎに港を出て、船は中の瀬へ。前回は9時半までに4匹釣り、3時の沖上がりまで1匹も釣れないという屈辱的な結果に終わったので、今日は2人のジッチャンに惨敗しないようにしなければ。ジッチャンと言っても、私が断トツの年長ですが。

 

前日は息子もS様も4匹しか釣れず、トップも6匹だったそうで、見通しは明るくありません。

テンヤは自製の19号。色はスーパー夜光の薄黄色、ピンク、青の3色3本針。

餌はシャコ3匹、サイマキ2匹が配られました。

水深20メートル前後の浅場で釣り開始。早々にアチコチで竿が曲がり、わたしの竿にも重い乗りがあり、ホット一安心です。シャクリを変え、スローで大きなものにしてみたのが正解だったのでしょうか。

ほどなく2匹目がグンという手応えで掛かり、重いこと。「もっとゆっくり巻きなよ」という船長の助言で、上がってきたのは盛期を思わせるような大型でした。

 

 

 

600オーバーだという船長の言葉通り、帰宅後に測ると603グラムありました。

2匹追加して4匹。時刻は前回と同じく9時半。イヤな予感がしましたが、まさかまさかで、その後はスミイカはかすりもしません。

 

他の2人も同じく4匹のママで、トリオは仲良く沈黙です。

まあ落ち着こうと、握り飯を2個食べ、お茶を飲み終わると、来ました!12時半に5匹目です。

T野さんは6匹釣ったと言い、K林さんもほどなく6匹。

私も2時前に6匹目が来ました。また、ものすごい重さで、時折フグのような引きをします。上がってきたのはまたもや大型。船長がバレロバレロと言いながら引き上げてくれました。これも600グラムありました。

 

7匹目を釣ったところで中の瀬を離れ、横須賀沖に移動。

 

 

 

いつもは潜水艦などの軍艦がたくさん見えるのに、今日は錆で汚れた保安庁か自衛隊の小型戦艦が一隻浮かんでいるだけです。米軍との合同演習に出払っているのでしょう。

子供に10万円をばらまくという、訳のわからない政策で何兆円だかを使うなら、どうして自衛のために金を使わないのか理解できません。

 

沖上がりの時間が近づき、名人K林さんが8匹目を掛け、終了。トリオは7匹、7匹、8匹で、まあ恥をかかずに済みました。7匹全部、スーパー夜光のテンヤに乗りました。

 

 

トップは16匹だったそうですが、まあまあの成績で満足です。2人や若い船長との雑談で、日頃のストレスも吹っ飛びました。

 

 

夕食のスミイカ寿司は絶品でした。

これからも積極的に釣りに出かけることにします。K林さん、T野さん、ナオト船長、ありがとうございました。さて、整体に行かなくては。

3日の文化の日から一ノ瀬丸のスミイカがスポット便ではなく、レギュラー便となり、待ちかねた人たちが押しかけました。

私は原チャリの運転がそろそろ危なくなってきたので、息子がアッシーになってくれるのを幸いに同行させます。

前回と同じく、片舷10人ずつと満席です。私は右舷のトモから3番目、右が息子、オオドモは常連のTさん。S様は突き出しを独占です。

 

平潟湾を出て15分の中の瀬で釣り開始。私は自製のテンヤだけです。竿は2.4メートルの柔らか目、道糸1.5号、先糸4号、テンヤは20号のスーパー夜光。

第1投で掛かりました。前回のことがあるので、頭に血が上りました。9時半には4匹を上げてしまいました。

 

 

スミイカはわずか1週間でかなりの良型に成長し、手応え十分です。

この調子ならツ抜けは確実だなとほくそ笑んだのが運のツキ。全く釣れなくなってしまい、K林さん、Tさん、息子にも追い抜かれました。

 

 

突き出しのS様は調子よく釣り続け、満面の笑み。

9時半から沖上がりの3時まで、ひたすら空しいシャクリを続けました。

 

今日土曜日もS様や息子はスミイカ船に乗っています。息子は16匹、S様は11匹だったようです。多分S様は私のテンヤを使わなかったのだと思います。

私?当分スミイカは身の程をわきまえてお休みします。

土曜日は、五目釣りに行くかマゴチにいくか迷っていたのですが、S様に誘われたので、マゴチに決めました。

席は、左ミヨシのS様の隣りでした。突き出しにには2組限定のルアーマンが陣取っていました。

 

 

私が隣だと分かると、S様は、え~っ五目船に行ってくださいよと言うではありませんか。自分で誘っておいて何なのでしょう、その態度は。これで釣れる気がしなくなりましたよですって。

8割は本音でしょう。2割は自分が誘ったことを忘れているのだと思います。

 

グチグチいう割には、糸の結び方やら色々と世話をしてくれ、海も穏やかで、楽しい気分です。

マゴチ釣りは数年ぶりですが、仕掛けも変わっていないので、戸惑いはありません。

 

20人近く乗っているお客は、20代からせいぜい50代までの人ばかりで、スミイカのお客とは大違いです。私だけとびぬけたジジイでした。

 

さてさて、とまどいと迷いの6時間半が始まりました。まったく釣れないのです。昼過ぎに1回だけマゴチと思われるアタリがあったのですが、かなり待っても食い込まないので、合わせてしまいました。案の定スッポヌケで、待望の1匹目にはお目にかかれませんでした。

 

隣りの人のセイで、今日はダメですと言いながら、2本竿のS様は時折置き竿の方にマゴチを掛けています。釣ったのではなく、釣れたのです。釣れないのを私のセイにしながら、他の人が魚を掛けるとタモを持って駆けつけています。根が優しくて世話好きなのでしょう。

 

私は、何が悪いのか、アタリがありません。船中ボーズは私とあと一人だけになってしまい、ヤキモキしていたS様が、あっちの人もとうとう釣りましたよと、絶望的な声を出します。

残り40分というところで、サイマキを新しいものに替えてみようと、リールを巻き始めると、スーッと糸が引かれていきます。何だといぶかっていると、グーンと重い引きになり、S様が「マゴチですよ、掛っていますよ」と、タモを構えています。

姿が見えました。マゴチです。いやあ、驚きです。

見ていたナオト船長が、魚が勝手に掛ってくれたんだろ、釣ったんじゃないよと大笑いしています。

釣れたのは事実で、ついにボーズ脱出。嬉しいというより、ホッとしました。こんなことってあるんですねえ。

その後すぐにはっきりしたアタリがあり、いつ合わせるか迷っていると、船長とS様が、ゆっくり巻きながら竿を下げろとか、いろいろ言うので慌てた頭が動かず、つい大合わせしてしまい、見事スッポ抜け。またまた笑われました。

 

糸の結び方やら何やら、S様は私の面倒ばかりみていたせいか、握っていた方の竿では1匹しか釣れませんでした。今日も連チャンで行ってますから、多分大釣りしていると思いますが。

 

船長は何十匹という生け簀のマゴチを手際よく生き締めしてくれます。

 

 

 

釣りあげた魚が大きく見えるように写真を撮って、めでたしめでたし。

水曜日からまたスミイカに戻ります。S様には新しいテンヤをプレゼントしましょう。