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RHYMESTERのLIVE観に行ってきた!(初めての能動的LIVE体験について)

今日は映画じゃなく音楽関係の日記を書きますね。

昨日、ライムスターの20周年記念&再始動イベント「R-20 ~RHYMESTER 20th. Anniversary~」に行ってきたんですが、とにかく最高でした! まぁ、今までライブにまったく行ったことがないワケではないのですが、

ハウンド・ドッグ→ライブ設営の派遣
大江千里→当時付き合っていた彼女の付き添い
ヴァン・ヘイレン→当時付き合っていた彼女の付き添い
マイケル・ジャクソン→当時仲が良かった友達となんとなく

といった感じで、自分から「このミュージシャンがスゴイ好きだから観に行きたい!」という感じではなかったんですね(まぁ、マイケル・ジャクソンはそれなりには好きだったし、観に行ってみればどれも面白かったんですが、正直、その体験にハマるほどではないというか…)。ただ、三十路半ばになってから宇多丸師匠、そしてライムスターというヒップホップグループにずっぽりハマッてしまった私は、CDを何度も何度も繰り返し聴いた結果、生でライブを観たくて観たくてたまらない状態になってたんですよ。

ただ、正直、ライムスターが活動している場所ってクラブなんですよね。クラブって怖いイメージがあるじゃないですか? いや、僕のイメージがステレオタイプなんだとは思うんですが、「オヤジ狩りに遭ったらどうしよう…」とか思うと、恐ろしくてとても足を踏み入れることなんてできませんがな。そんなワケで、千葉あたりでライムスターがライブをした時も見に行こうか非常に迷ったんですが、見送ったり…。

でも、今回のイベントはライムスターにとって非常に大事なものであり、正直、遅れてファンとなった私にとっては生で、そしてリアルタイムで彼らを支持できる絶好の機会なワケでして。大会場ならそんなに怖い人もいるまいと思い、行ってきました。

実際に会場に足を運んでみれば怖い人はあまり見えず、僕が愛用しているBON-KURAのTシャツを着ている人を結構見かけたりと、実に安心できる空気でした。とりあえずホッとしながらTシャツやらキーホルダーやらタオルやらグッズを買いまくり。

で、ライブの詳細についてはこちらのブログが素晴らしいので、こっちを読んでもらった方が話が早いと思いますが、本当に最高でした! ライムスターは自らを「キング・オブ・ステージ」と名乗っているのですが、まさにその名に恥じないというか、常に会場が爆発しまくり状態。あんな熱狂的な空間にいたのは初めてで、かなり興奮しましたよ! 映像とトークとライブという構成は、ライムスターのライブではあまりやらない(?)のかもしれませんが、プロレスのアオリ映像やロフトプラスワンのトークイベントを愛する僕的には実に好みな感じでした。全体の完成度は非常に高かったと思います。

2月にはニューアルバムが出るというのも本当に楽しみです。今年から本格始動するライムスターは見逃せないですよ!





僕の心の名曲です。聴くと自然と涙が出ます…。
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PV集のベスト盤。恐ろしくカッコ良いですぞ!
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ドキュメンタリー頭脳警察 第3部(ネタバレ)

ドキュメンタリー頭脳警察 第3部※映画の説明などを追記しました(12/15)

三角絞めでつかまえて-頭脳警察3

2009/日本 上映時間104分
監督:瀬々敬久
出演:PANTA、TOSHI
(あらすじ)
07年12月、いよいよ再始動する頭脳警察。カメラはそのレコーディング風景やバックステージに加え、PANTAとTOSHI、それぞれの想いを丁寧に捉える。08年9月28日、京大西部講堂でのライヴ。熱狂的歓声で迎えられた彼らは、かつてないほど白熱したステージングを見せつける。「笑ってんじゃねぇよ、お前。」観客に怒りをぶつけるほど熱く燃えたPANTAに、メンバー全員の、そして会場の魂がひとつとなる。これまでの伝説をも凌駕した、新たな頭脳警察ストーリーの誕生を目撃する、白熱の第3部。(以上、公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




90点


音楽映画強化月間最後の作品、「ドキュメンタリー頭脳警察 第3部」を観ました。感動で心が震えましたよ。

まず、僕が第3部まで観て思ったのが、これは大槻ケンヂさんもパンフレットで書いていましたが、「ちゃんと編集したのかな?」ということ。この3部作すべてに共通しているのは、ライブ映像以外は、オチがあるんだかないんだか分からないPANTAさんやTOSHIさんの日常が垂れ流し状態ってところなんですよね。それはそれで面白いんだけど、第2部まで観ていたときは「今までの出来事がある程度伏線になっていて、第3部で回収されるんだろう」と思っていたら、結局、そんなことは何もなく、「えっ、ダラダラしてただけなの?」とビックリ。頭脳警察の再結成だって、かなりドラマチックなシーンを期待してたらサラッと流されてて「ええ~っ!?」と思ったり、期待していた陽炎メンバーとの軋轢も意外となくて肩透かしをくらったり…。「いくらドキュメンタリーだからって加工しなさすぎなんじゃないの?」って思ったりもしました。この映画、やろうと思えば二時間くらいにまとまるんじゃないですかね?

ただ、僕が勝手に拙い分析をすると、頭脳警察が大好きな瀬々敬久監督にとって、密着して撮影していたこの3年間は至福の時だったんじゃないかと。ダラダラしていた時間も本当に楽しくて、ありがたくて、素敵過ぎて、その気持ちを観客にも共有してほしかったんじゃないかと。で、最後の京大西部講堂でのライブに心から感動したからこそ、長い時間をかけて引っ張って引っ張って溜めて溜めてから、あのラストに結実したかったんじゃないかと。で、だからこそ僕は最後のライブシーンであれほどの衝撃を受けたんじゃないかと。

だから、僕は第2部の感想で「3部作じゃなくて前後編でも良かったのでは」などと書きましたが、観終わってみれば3部作で良かった気がします。最後のライブはステージ上の誰もが恐ろしくカッコ良く、特に「オリオン頌歌 第2章」には激しく心を揺さぶられました。音楽が持つパワーを実感させられました。このシーンを観るだけでも5時間かける価値はあると思います。

まぁ、冒頭の左翼イベントのシーンなどには「ああいう気持ち悪い雰囲気のイベントにしちゃうから若者から支持されないんだよ」と、かなりイライラしたりもしました。が、僕にとっては素晴らしい映画でした。観る人を選ぶとは思いますが、ちょっとでも興味が湧いた人にはオススメです。




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E.YAZAWA ROCK(ネタバレ)

E.YAZAWA ROCK※映画の説明などを追記しました(12/15)

三角絞めでつかまえて-矢沢

2009/日本 上映時間90分
監督・製作: 増田久雄
出演:矢沢永吉
(あらすじ)
60歳を目前にしつつも、なお精力的に音楽活動を展開する矢沢永吉。100回を記念する武道館公演にカメラは密着。さらに、レコーディング風景でのストイックな姿の一方、スタッフを気遣う様子、プライベートの時間に行われたリラックスしたインタビューなどオンとオフに密着し、人間・矢沢に迫っていく。(以上、シネマ・トゥデイより)

予告はこんな感じ↓




60点


しつこくて申し訳ありませんが音楽映画強化月間も大詰めなので、「E.YAZAWA ROCK」の感想を書きますね。矢沢永吉さんといえば、自伝「成りあがり」を学生時代に読んで感動したことはありましたが、音楽に疎かった僕は矢沢さんのCDを買ったりすることはなく、「苦労を重ねてスターになったスゴい人なんだな~」くらいのイメージしかありませんでした。

…がしかし! この映画を観て認識をあらためましたよ。この人、話していたり、動いていたりするのを見るだけでも恐ろしく面白いんですね。カリスマ性があるのは当たり前なんでしょうけど、もう普通のミュージシャンとは違う何かスゴい生物に見えるというか。そりゃファンが多いのも当たり前ですがな。

映画は武道館ライブに向けてのリハーサル風景やインタビュー、過去の映像などで構成されているんですが、リハーサル風景はカッコ良かったですね。自分の理想を的確に指示するのを見て、「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」をちょっと思い出したり。矢沢さんの方が動物的な感じですが。とにかくスゴい59歳でした(映画の最後には還暦に!)。

曲も良かったです。ライブパフォーマンスを見ながら聴くと実にカッコ良いんですよ。ちなみに矢沢さん自身も映画の中で言っていましたが、社会的なメッセージをこめた歌は作らないそうで。そういうのは好きじゃないようなんですね。僕は押しつけがましい歌の方が好きなので、そこは合わないんですが、その一貫した姿勢は素晴らしいと思います。

ただ、不満も結構あります。なんか砂浜を走って寝そべったりとか、ジムで体を鍛えたりするシーンなど、素の状態を撮った映像があまりカッコ良くないんですね。他の音楽ドキュメンタリーよりも画質が良いんですが、それが逆になんか安っぽいイメージビデオっぽく見えちゃうというか。インタビュー映像に関しても、昔のは非常に良い感じなんですが、現代の映像になるとこれまたキレイでNHKっぽいというか、あまりカッコ良くない。撮り方もそうですが、インタビューする場所や雰囲気をもう少し考えた方が良かったのではとも思いました。

あと、ライブシーン。途中で曲を切るのは別に仕方ないと思いますが、同じ曲を途中で切って、また途中から繋ぐシーンが多いのはどうかと。気持ち良く音楽に乗って見ていると、いきなりブツ切りされて、でもまた同じ曲の途中から続いたりして、微妙に気持ち悪かったです。もうちょっとうまく編集してほしかったなぁ。

ちなみに新宿バルト9で観たんですが、客席は結構埋まってましたね。で、僕の隣りはキレイな20代後半くらいの女性が座っていたんですが、「I LOVE YOU,OK」が流れた瞬間、すすり泣きを始めて、僕もちょっとジーンとしました。まぁ、映画的にはどうかと思うところはありましたが、矢沢さん自体は信じられないほどカッコ良いので、観ても損はしないと思いますよ。




男だったら一度は読んでおきたい名著。もちろん女性が読んだって良いですよ!
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映画の主演もやられているんですね。僕は未見です。
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やっと落ち着いてきました。

11月半ばから始めたこのブログ。1日1回の更新だと感想文を消化しきれなかったので、2回更新してきましたが、やっと落ち着いてきたので、明日から1日1回の更新にしようと思います。

「いや、別にそんなことわざわざ書かないでいいよ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、一応、お伝えしておかないと悪い気がしまして。そんなワケで、今後ともよろしくお願いいたします。

スペル(ネタバレ)

スペル※映画の説明などを追記しました(12/15)

スペル

原題:DRAG ME TO HELL
2009/アメリカ 上映時間99分
監督・脚本:サム・ライミ
製作総指揮:ジョー・ドレイク、ネイサン・カヘイン
脚本:アイヴァン・ライミ
視覚効果:ブルース・ジョーンズ
特殊メーク:グレゴリー・ニコテロ、ハワード・バーガー
衣装デザイン:アイシス・マッセンデン
音楽:クリストファー・ヤング
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイバー、ディリープ・ラオ、デビッド・ペイマー、アドリアナ・バラッザ、チェルシー・ロス、レジー・リー、モリー・チーク、ボヤナ・ノバコビッチ、ケビン・フォスター
(あらすじ)
ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。(以上、シネマトゥデイより)

予告はこんな感じ↓




70点


サム・ライミ監督の最新作「スペル」は11月6日に観たんですが、結構好評な様子なので、ずっと後回しにしてたんですよ。ただ、11月30日で公開が終わるようなので、適当な感想を残しておきたいと思います。

この映画、一応、カテゴリはホラーなんでしょうけど、観た人ならほとんどの人がホラー・コメディだと思ったのではないでしょうか(ホラー耐性のない人除く)。主人公は支払いの延長を断ったババアに呪いをかけられたことで、かなり怖い目や酷い目に遭いまくるんですけど、なぜかそれが笑えてしまうという。呪いをかけた老婆も怖いし気持ち悪いんだけど、やっぱり笑えてしまうという。この作風は「死霊のはらわた」のサム・ライミ感がして、ちょっとうれしかったです。

主人公のアリソン・ローマンとその恋人のジャスティン・ロング、そしてババア役のローナ・レイヴァーたちも好演していましたね。呪いを解くために奮闘したものの、結局、呪いがかかったボタンを老婆に返せず、ヒロインが地獄に引きずり込まれるラストも大好きです(ほとんどの人がコインと間違えていることに気付いていたと思いますが、それはそれで良し!)。特にジャスティン・ロングの驚きつつも悲しげな表情に余韻があって、なんか後を引きましたよ。「ババアもあれだけお金持ってそうな親族がいるなら、そいつらに金を借りて銀行に返せばいいのに」とか「あの程度のことで地獄に落とされてもなぁ」とか思うところもありましたが、これからは困った人に会ったらなるべく良心的に対応しようと思ったり。

そんなワケで、しっかり作られた良質のホラーコメディだと思います。サム・ライミ監督が好きな人はとりあえず観ておいた方が良いですよ。内容は全然違うけど、先月上映されていた「エスター」的な良作感がありました。不満を挙げるとすると、邦題ですかね。原題「DRAG ME TO HELL」=「私を地獄にひきずって」の方が良いと思うんですけど、どうでしょうか? そもそも「スペル」というよりは「カース」だと思うし…。まぁ、どうでもいいか。

12/5のウィークエンド・シャッフルで宇多丸師匠が批評をしました。非常に面白いので、聴いてみてください。




サントラを貼っておきますね。



サム・ライミ監督の処女作。一番好きな作品です。ブルース・キャンベルが若い!



サム・ライミ監督といえば「スパイダーマン」ですが、この作品の方が好きです。