失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!!

失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!!

自ら作家と名乗る人間にろくな者はいないでしょう,他の方はともかく。私は2000年、脳出血を患い失語症になりました。そしてリハビリの一環として文章書きをしています、作家のように――。
何はともかく、よろしく!  (1941年生まれで、現在・80歳になる単なるじじい)

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4月29日発信

 

 

大リーグやウクライナのこと

 

 

 

 4月21日午前(日本時間)。大リーグ、エンゼルス球団の大谷翔平選手が素晴らしい活躍をした。投げては完全試合寸前のパーフェクト投球。打者では4打数2安打2打点。打点を挙げた2塁打はあわやホームランの大飛球。見事に初勝利を挙げている。ロッテの佐々木朗希投手の完全試合も素晴らしいものだったが、大谷投手の被安打1、失点0、奪三振12も同様な価値がある。

 

 

 

更に4月28日朝から昼にかけて(日本時間)、大谷投手の試合があった。1回、2回は投球が乱れて苦労したが3回、4回、5回本来のピッチングを取り戻し2勝目を挙げた。打っては5打数3安打1打点。ホームランこそないが調子は上向いている。両選手共シーズンが始まったばかりだから、こんな活躍が1,2度ではなく多数あって記憶に残るプレーが期待できる。

 

 

 

 

 

 一方ウクライナの惨状を見ると怒りを禁じえない。プーチンの言い分。アメリカの態度。中国インドの立場。EU、NATO諸国の思考。歴史や主張はそれぞれあるだろうが、武力で国を分捕りたい了見は時代錯誤が甚だしい。いやしくもウクライナはれっきとした独立国家であって、そこに、4千4百万人ほどの人々が平和に暮らしている。他国から侵略される謂れはない。また約4分の1のロシア人が住んでいるがプーチンは、その人たちが「虐められている」という理由で戦争を仕掛けた。戦車を走らせ、ミサイルを打ち込み、美しい街をずたずたに壊した。キャタビラの轍で麦の収穫は無理だろう。

 

 

 

 それに「虐められている」という理由だけでは無理筋であり、途中から主張が変わっている。「ウクライナやベラルーシは、歴史的にも宗教的にもロシア国家の領域であって、言語もロシア語を話す同胞の民族である」、と。まさに本性を現せた感じで、プーチンの狙いはロシア帝国の復活であり、元首を夢見ているのだろう。経済的には弱小国家のくせに。(ロシアは韓国にも抜かれてGDP世界11位である。ウクライナは54位。ちなみにベストテンを列挙するとダントツの1位がアメリカ。続いて2位中国。3位日本。4位ドイツ。5位イギリス。6位インド。7位フランス。8位イタリア。9位カナダ。10位韓国)。ロシアは強大な軍隊を持てる国ではない。

 

 

 

 

 話は変わるが10年ほど前、私たち夫婦は友人夫婦を誘って東欧5か国を旅行した。ハンガリーのブタペスト。スロバキアのブラチスラヴァ。オーストリアのウイーン。ポーランドのクラフク。チェコのプラハ。ウクライナの隣の国々だが、常にヨーロッパの強国やロシアから攻め立てられ悲惨な過去を持っている。だが各都市とも、旧市街地は素晴らしい街並みで、宮廷の庭に佇んでいるような錯覚になる。ヨーロッパは石の文化だから、何千年前の建物がそのまま残っている。

 

 

言わば法隆寺が至るところに建っている感じで、日本から来た者は壮大さに圧倒される。ウクライナの首都キーウ(旧キエフ)も同様な街だ。テレビ番組「世界ふれあい街歩き」で確認したが、大きな寺院や古い住居、緑が豊かな景色。プーチンはその街を廃墟にしてしまった。

 

 

 

 それにしても国連の無能さがさらけ出された事例に思う。たった一国の拒否権で、一人の独裁者の暴挙で、世界は足も手も出せない。私は以前から考えていたがそれが現実で何かを変えなければならない。

 

 

ロシアのラブロフ外相は国連のグテーレス事務総長と会談後、「我々の目に入る状況は、我が国の地政学的立場から見ると、ロシアを抑え込むという利益の下で行われたものである。ウクライナが今の姿勢を貫くなら、平和交渉の成果は望めない」、と言った。

 

 

何の寝言を言うのだ。子分の面倒を見ないから子分は離れて独立国家になってしまった。地政学もへったくれもない、面倒を見られない手前の不甲斐なさを嘆くのが先で、侵略するのはおこがましい。ふざけるな。私はそう思うがそんな意見はプーチンに通用しないだろう。

 

 

 想像だがプーチンは、

 

『バイデン爺は歳だし俺に歯向かわないと言った。NATOもそんな度胸がある国がない。ゼレンスキー? コメディアンに何が出来るんだ』。

 

ゼレンスキー大統領を甘く見たし、ウクライナ国民の怒りを計算出来なかったのだろう。

 

 

また、今回の騒動で、チェルノービリ(旧チェルノブイリ)原発の位置を、正確に認識できたのは唯一の収穫である。

(了)