■あらすじ
●ロブ…豚はトモダチだブ―
●アミール…トリュフ買い取るブー
豚と一緒にトリュフを採りながら山奥のボロ小屋で隠遁生活をしているロブ。
トリュフを買い取りに来る若者、アミールと言葉を交わすぐらいで、ほぼ喋らず。
ある夜、何者かが小屋に押し入りロブに暴行。
ロブが気絶してる間に、最愛のブー子(便宜上この名で)が何者かに攫われた。
ブー子ォォォォ!
車で追いかけるけど車が故障。
とぼとぼ徒歩で町まで降りてたロブはアミールに協力要請。
ブー子はどうやらポートランドに遣られたみたい。
ロブは、殴られ続けて耐えたらお金もらえる、と言う「なんなん?」なバイトで小金を稼ぐ。
アミールはハラハラしながらロブを見守ってたり。
実はロブ、かつては町で名を馳せた伝説の料理人だったのだ!
そしてアミールのパパ上がこの豚騒動の犯人だったのだ!
アミールとパパ上はママ上が亡くなってから関係が最悪になってはったの。
町の偉いさんである(影のボス?)アミールの父親に背くことが出来ないので、みんなロブのブー子探しに非協力的やったん。
ロブはパパ上に料理を作ってあげる。
パパ上ったらママ上と一緒に食べたレストランの味を思い出して(その時の料理長がロブ)すべてを白状。
「わしがやりました。
でもごめん。
豚は誘拐したやつらが乱暴に扱ったから、死にました」
ウソンヌーーー!
泣き崩れるロブ。
アミールが山小屋にロブを送ってくと、
ロブはちょっと前向きな言葉を口にするのだった。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BN1FNZ58
『トム・ヤム・クン!』やん。
あっちは「象を返せ!」
こっちは「豚を返せ!」
結局求める相手が亡くなっちゃうのも一緒。
『トム・ヤム・クン!』はタイのマフィアに身体一丁で戦いを挑むのに対し、こっちはかつての料理の腕で戦い(?)を挑む。
トニー・ジャーに惚れろ!
ただ、こちらは終始静か。
画面も暗い。
ニコケイ兄貴の、なんかようわからんトチ狂ってる映画たち(失礼な)の中では、比較的抒情的。
地下格闘場みたいなところに行って大暴れするんかと思いきや、ただ殴られてるだけだし。
リベンジスリラーと言うカテゴリーに入ってましたが、
リベンジって言うほどのこともなく。
「ブー子、わしのブー子よぅ…」
言うてるだけのおっちゃんのかなしみ+包丁人味平みたいな。
味平いうてもわからんか。
ロブの正体。
実は暗黒街の陰のボスやった、とかやろ~~。
実は伝説の料理人、その落差よ。
伝説の料理人だけに包丁さばきも最高さ!グサグサ!なんてのも当然ない。
そういう系を予想してたら「え?」となるけど、
オサレムービーや哲学的なのが好きな方にはいいかも。
観る人の想像力にお任せするタイプ。
ブー子、わんこみたいなお顔で、
豚のイメージを覆されたわ。
可愛い
ニコケイ兄貴の演技力の高さに、今更気づいたよ。
この映画のテーマは。
豚を返せ!
これ!
「ぶひっ」(トリュフがあるブー)
「ぶぎぃ、ぶごぉぉ」(誰か来てるブー)
「ぶきゃー、ぶきゃぅ」(離して、助けて)
ブー子、感情豊か。
ポチ
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