■あらすじ
●ジェイミー…生活環境最悪で育つ
●エリザベス…ジェイミーの母
●ジョン…異常性愛や小児性愛を憎悪する
●トロイ…ジェイミーの兄
オーストラリアにあるスノータウンと言う町。
あまり環境のよろしくない場所に、ジェイミーは家族で暮らしていた。
シングルで仕事もしない母。
暴力的な兄。
障害を持つ弟。
ジェイミーたちは隣の家に住む男から性的虐待を受けている。
近所に住むゲイのバリーが母親にそのことを報告するまで、母親は一切知らなかった。
同じく近所に住むジョンと言う男は、小児性愛者や同性愛者に激しい憎悪を抱いている。
ジョンはジェイミーたちに虐待を加えた男の家に嫌がらせを繰り返し、ついにバラバラにしたカンガルーを家に放り込むという荒業に打って出た。
近所の男はとうとう家を出て行く羽目に。
ジェイミーにとってジョンは父親、あるいはヒーロー的存在となって行く。
カンガルーばらばらにするの手伝わせた相手やで
そんなんがチチオヤー
そうなってしまうくらいジェイミーは不遇だったのさ。
自分の兄ちゃんにまで性的虐待受けてたさかい。
明るく気さくなジョンにジェイミーは心酔していった。
世の中の多くのものから虐げられているジェイミー。
そんな彼にジョンは強い心を持てと言う。
まずは、飼い犬を射殺することで心を強靭にしよう。
無理ぽ、やれ!うぇーん
ズドン
KILLし損ねたジェイミー。
ジョンがとどめを刺しはる。
家族みんながジョンに心を開いていく中トロイだけは彼を嫌っている様子。
ジョンは兄のトロイをジェイミーにも参加させ風呂場でエグく拷問←苦手な方注意
果てにKILL。
ジェイミーを可愛がってくれたゲイの男性も、麻薬中毒の男性もKILLされてしまう。
そのKILLにジェイミーを関与させ、操り人形のようにしていくジョン。
ジェイミーの異母兄もジョンに連れられとある一室に連れて行かれる。
「?」となる異母兄。
ジェイミーはそっと扉を閉める。
何が起きたかは…。
そして犯行は、オーストラリアでも歴史に残るような(悪い意味で)悪辣な大量殺人事件として明るみに出るのだった。
■おしまい
■感想
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00APQKNOM
オーストラリアで実際にあった事件をもとに描かれた本作。
『スノータウン男女12人猟奇殺人事件』が元ネタ。
どこの国でもそうなんだけど。
そしてそういう情報があまり入ってこなくてキラキラしたものばかりに目を奪われるけど。
貧民層って、マジすごいのねん。
誰も働いてへん!
お金が無いから子供はともかく大人の快楽は推して知るべしで。
その辺の男子に欲望をぶつける。
異性愛なんていうもんじゃなく、ただの性のはけ口に子供がなってる。
「それはアカン」
立ち上がったジョンがこれまた極端な異常者。
「悪いことしてるやつは死んでもいい、つかKILLしますさかい」
異常者を成敗する異常者に拍車がかかって殺人鬼になっていきよる。
貧困が重く暗い影を落とす小さな町。
学をつける手段すらない町。
そこで生まれて生きて、力のあるものに従って…。
別にジョンみたいな思考の人がいてもいいんですよ。
KILLさえ実行しなかったら。
「ジョンの言うてることも過激だけど、あの人個人の考えですさかいに、言うてるだけならほっときはったらよろしいわ」
せやけど、ジョンの考えだけが世界の中心にある唯一の思考ちゃうし。
他にもいろんな考え方があるねんよ?
そう思いますやん。
ある程度、知識と言うか学?教養?こういうのがあれば、物事をいろんな方向から見ることが出来ますが、
知識がなければ自然と強い意見を正しいと思い込んで流されてしまう。
教育なんてほったらかしのこの町で。
パッと見いいひとそうで、言うてることも「正義」に則ってて。
そういうのに心酔した挙句殺人の片棒て…。
無茶苦茶グロい、という評価を見て、
「コイツァ期待できますぜ、兄イ」(誰やねん)
あれ?
言うほどじゃない…
カンガルー切断も、そこまでかなぁ?
ただし、
わんこはやめたげて!
この映画のテーマは。
貧困と無教養は子供を殺す。
精神的にも肉体的にも。
それは断ち切れぬ因果の鎖になる。
これ!
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