突然ですが、質問です!
耳の中に汗をかきますか?
「汗をかく!」
「汗がでてるかどうかわからない!」
など色々な意見があるかと思います。
ではももう一つ質問です。
耳垢は乾いていますか?
それとも湿っていますか?
あまり知られていなのが、耳の中にも「汗腺」があります。
そのため、耳の中にも汗をかきます。
耳の中に汗をたくさんかくと、耳垢も湿っぽくなります。
日本人は乾いた耳垢の方が多いですが、湿った耳垢の人も1~2割ほどいます。
これらは遺伝することが多いと言われています。
また、湿った耳垢の人はワキガなど体臭が強い方が多いと言われてます。
(ただし、100%ではありません。)
耳の中にかく汗は臭いの?
汗腺とは汗を出す腺のことです。
耳の中にも汗腺があるため、耳の中も汗をかきます。
耳汗をかく人の中で、
「耳の汗が臭い」
という悩みも多いです。
何故、耳の中の汗は臭うのでしょうか?
先ほど、耳の中にも汗腺があるとお伝えしましたが、
汗腺には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類あります。
エクリン腺は、主に体温を調節する働きがあります。
エクリン腺からの汗は99%が水分で、ほぼ無臭です。
通常汗はエクリン腺から出ます。
一方アポクリン腺は、耳の中や脇の下、へそ周辺、乳輪、陰部など、限られた場所に分布しています。
アポクリン腺はどんな人でもあります。
緊張したり、興奮するときは、アポクリン腺から汗がでると言われています。
アポクリン腺はタンパク質や脂質、鉄分、アンモニアなど臭いの原因を含みます。
皮膚にある常在菌に分解されることで臭いを発生させています。
普段は耳垢が渇いている方も、アポクリン腺が活発なときは耳垢が湿ります。
また、臭いが強い方は、アポクリン腺が多く、腺も大きいと言われています。
成長期を迎えるとこの腺が大きくなり、高齢になると腺が小さくなると言われています。
そのため、成長期は耳垢が湿りやすいことも多いです。
耳掃除は頻繁に行ってはいけない!?
耳垢は、皮脂など混合物、抜けた毛、外部から入ったほこりなどが含まれています。
汗や耳垢がでると、耳掃除をしたくなりますよね。
でもちょっと待ってください
耳掃除は出来る限り自分ではしてはいけないと言われています。
なぜなら、耳かきや綿棒で耳掃除することによって、さらに奥の方へ耳垢が入り込んでしまう可能性があります。
また、掃除をすることで皮膚が傷つき、中耳炎や外耳炎になることもあります。
特にお子さんに耳掃除する際、奥まで掃除して傷つけてしまうかもしれません。
耳垢は放っておいても自然と外にでるようになっています。
耳掃除はできれば耳鼻科にやっていただくのが一番です。
耳垢がどうしても気になる場合は、耳の周りのみ掃除するだけにしましょう。
(耳の周りは耳の穴から1㎝くらいまで)
まとめ
いかがでしたか?
汗腺がある耳にも汗をかきます
耳汗が出たときはタオルで耳の周りをポンポンと
優しくふくだけで十分です。
また、耳垢や耳汗が気になってつい耳掃除や綿棒を
使いたくなりますが、耳が傷ついてしまうかもしれません。
耳垢は日常生活をしていればその振動で自然と外に
でてきますので耳掃除をしなくても大丈夫です。
どうしても気になる場合は耳の周りのみにして、
あとは耳鼻科でとってもらいましょう