PMS・PMDD改善にオキシトシン?

 

「オキシトシン」というホルモンを

ご存知でしょうか?

 

脳の下垂体後葉から分泌される

ホルモンの一種で・・・

 

特に出産や育児中に分泌量が増え、

安らぎと癒しを与える効果があることから

「幸せホルモン」という別名を持ちます。

 

オキシトシンの分泌量が増えることにより、

もう一つの幸せホルモンである「セロトニン」の

分泌も促進されます。

 

私たち人間はセロトニンが不足すると

うつ状態になると言われています。

 

さらに、

女性特有の生理前疾患である

PMS・PMDDの一要因でもあるのです。

 

セロトニン不足を解消すると

自律神経のバランスが整い、

心と身体の不調が改善されることが期待できます。

PMS・PMDDの診断は難しい


PMS・PMDDの不快症状は、

言葉で表すのが難しいものが多く・・・

 

またそういった事を家族や医師などに

きちんと理解してもらえない事も多いんですよね?

 

 

例えば・・・

 

「どこからともなく精神面に襲ってくる

不快感・不安感・焦燥感や、

頭痛・吐き気など身体面に現れる

様々な症状が複雑に入り混じった感じ」

 

 

というように表現する女性もいました。

 

 

 

ですが、

こういった主訴だけでは

なかなかPMDDと診断して

貰えない場合も多いんです。

 

 

また、鎮痛剤やワクチンのように

劇的に症状を改善してくれる特効薬も

ありません。

 

(低用量ピルはPMSの精神症状や

PMDDの治療効果は認められていません)

 

PMDDは、

医師の診察やレントゲン・CTなどの

目で見る検査で原因が特定できなくても

本人には自覚症状があり・・・

 

うつ状態になることもある

「自律神経失調症」ともよく似ています。

 

(根本的な違いはPMS・PMDDは

黄体期~月経期に限って症状が出ることです。)

自律神経失調症の改善に有効な

セロトニンの分泌促進は、

PMS・PMDDの改善にも有効であると

言われています。

 

ですのでまずは、

セロトニンの分泌を促進させるために

必要なオキシトシンを増やすことを

試してみましょう。
 

PMS・PMDD改善オキシトシンを増やす方法


<オキシトシンを増やす方法>

★家族や親しい人とのスキンシップ

★ペットとの触れ合い

★植物を育てる

★手作りの物を贈ったり、手料理をふるまう

★ボランティア精神を持つ

★映画を観たり本を読んで感動する

★心許せる人とおしゃべりをする  など


オキシトシンは、

良好な対人関係、良い家庭環境、

プラスの感動を伴う事をすることによって

分泌されるホルモンです。

 

この記事を書いている私自身、

オキシトシンを増やす生活や行動を

心掛けることによってPMDDを

改善する事を試みました。

私のPMDD体験談と改善方法


PMDDの症状を軽減させるため、

しばらくはピル(経口避妊薬)によって

女性ホルモンをコントロールする対処法に

頼っていたのですが・・・

 

むくみや吐き気などの副作用に

悩むたびにピルの種類を変え、

そのうち「ピル疲れ」に陥ってしまいました。

 

かかりつけの医師からは、

飲むのを止めない方が良いとは

言われていたのですが・・・

 

「薬に頼らない毎日を送りたい。」

という気持ちが強くなっていた私は、

セロトニンに関する記事を読んだ日を

境にスパッとピルを止めてしまったのです。

 

 

完全な自己判断でしたが、

小さな可能性に賭けることに決めました。

もちろん、

全てのことを一気に始めることは無理です。

 

 

私の場合は、

情緒不安定な時に孤独を選んで全てから

距離を置いてしまい、人付き合いもまま

ならなくなってしまう負のループから抜け出すために・・・

 

 

まずは家族や愛猫との触れ合い度を

高めることから始めてみました。

 

 

急に悲しくなったり不安になったりした時は、

変な遠慮をせずに主人の胸に飛び込み、

背中をさすってもらう。

 

 

気がのらない時でも、

身をすり寄せてくる愛猫を受けとめて

甘えに応えてあげる。

 

この2つから始めてみたのです。

 

主人と愛猫から得られる温もりには

ずいぶん救われ・・・

 

徐々にピル無しで黄体期を

うまく乗り切ることができるようになりました。

 

 

ちなみに、猫のフワフワとした触り心地や

喉から出るゴロゴロ音には、苦痛を和らげたり、

幸せな気分をもたらしたくれるエンドルフィンという

ホルモンの分泌を促す効果があり・・・

 

また、

間接的にオキシトシンを増やすことに

つながるそうです。

主人と愛猫からの癒しで

徐々に黄体期の心のアップダウンの幅が

小さくなり出した頃から・・・

 

花や木の手入れをするため庭に出てみたり、

調子が良い日には主人へ渡す手作りのお菓子で

間接的に人付き合いをしてみたり・・・

 

遠く離れて暮らす親友と電話で

話す気力も出るように。

 

 

少しずつ、少しずつ、小さなステップを続け、

黄体期に入っても無理なく自宅に友人を招いて

食事ができるようになるまでにかかった時間は約1年。

 

徐々に私のPMDDが改善

 

今では、月経前に数日だけ

心がやや敏感になる程度までに改善しています。


PMS・PMDDは、

その原因となる女性ホルモンバランスを

整えるための薬やサプリメントなど物質的な

手段に頼ることも必要です。

 

特に、

PMDDは精神面に苦痛を与える症状の

割合がとても大きいので・・・

 

セロトニンなどの精神面にプラスに

働きかけるホルモンも改善のための

大きなアシストになると私は考えます。

PMS・PMDDに悩む方の中には・・・

 

自分に嫌悪感を抱き、

私と同じく大切な家族や友人と

距離をとってしまった経験があった、

 

今まさにそれが起きている最中

という方もいると思います。

 

時には独りで閉じこもる時間が

あっても構いませんし・・・

 

それが特効薬であるという方は

それでも良いのです。

 

しかし、そんな時間を長く過ごしても

改善の兆しが無いという方、

オキシトシンを増やせる生活に

トライしてみませんか?