野の花賛歌

野の花賛歌

 沖縄で見ることの出来る 南方系の植物を中心に 野生の草花や花木

 帰化植物、時には沖縄に集中する米軍基地などについて 

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ヤサイコスモス
      Cosmos caudatus H. B. er K.
キク科の1~2年生草本(?)で葉をこすると芳香がある。


ヤサイコスモスは2000年に沖縄で見つかった新顔の帰化植物で
原産地は中央アメリカ~西印度諸島。

東南アジアにも広く帰化していて
ジャワでは若芽や葉を炒めたりサラダにして食すとのこと。


新しい帰化植物なので邦書文献も少なく画像で
紹介しているのは、「日本帰化植物写真図鑑」だけである。





ayumuの庭に居着いたヤサイコスモスは草丈180cmほどで
風が吹くとピンクの波が寄せたり返したり
その合間から見える青い海とコラボして
幻想的な絵を描てくれる。





背高のっぽのコスモスだが現地では250cmにもなるという。

花は2~3cmでジャンボな身体に似合わない可愛い花である。








花の時期があるのか無いのか年中咲いているような気がするが
さすがに師走の花は小振りである。







花は薄紅をさしたような? それとも違うかな!

種子はコスモスやキバナコスモスによく似て2cm内外






先端に2~3の突起がついているが他の物に付着して
運んでもらう事はできそうもない。





ジャワでは若芽や葉を炒めたりサラダにするとのことなので

生の葉をかんでみると僅かな辛甘味とほのかな香がした。



卓上生けたら数日いやしてくれた。

愛おしい花の1つである(草丈は別)






1日1日冷え込んで
此所沖縄でも20℃を割り込む日が多くなってきた。

冷え込みに会わすかのように
庭のツワブキが黄金色の花を咲き始めた

ツワブキのことを石蕗・艶蕗と呼ぶのは
海岸近くの岩場に咲く・葉に艶があることから呼ばれた名だという。






久しぶりの陽光に誘われて
アカタテハが1頭2頭3頭競うようにやってきた



ミツバチも負けじとやってきた。






アカタテハもミツバチモどの花に蜜がある花を知っているようで
花粉の熟してない花には寄りつかない。







自由に飛び回れる蝶や蜂が羨ましいな~

私は貝にになりたいと誰かが云った事を思い出す。










秘密法や増税時代を忘れさせてくれた



暖かい陽光は
あっという間に去って

空一面
どんよりと重苦しい雲に覆われはじめた。



久しぶりに太陽が顔を出した
とは云っても風は冷たく
日陰にいると ぶるるである。

10月・11月と庭を彩った草花も小振りになって
訪れる羽虫もすくない


花友から分けてもらった
白色のホトトギスは どうやら園芸品種のようだ



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すっと伸びた茎頂に咲く花は気品があって美しい




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タイワンホトトギス系の品種のようだが???

園芸通販カタログにあるのでは・・・
心当たりの方 ご教示のほどよろしく('-^*)/


庭のタイワンホトトギスは
峠を越したが・・・


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      タイワンホトトギス
      Tricyrtis formosana




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繁殖力旺盛で どんどん広がり花の林を作ってくれる

好きな草花の1つである




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シマヤマヒハツ(島山篳撥)
Antidesma pentandrum (Blanco) Merr
 トウダウグサ科 ヤマヒハツ属

ぐ~っと冷え込んできたので 果実も色づいてきた

花の時期は初夏と秋の2回

花は緑色で花弁はなく雌株・雄株と別々の株に咲き
お世辞にも美しいとは云えない




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         9月撮影

悲嘆の涙で落ちたか無花弁 ヾ(@°▽°@)ノ

琉球列島での分布は与論島・沖縄島・久米島・宮古島・石垣島・西表島・与那国島

沖縄本島のヤマヒハツ属にはヤマヒハツとシマヤマヒハツがあり

土質の違いによって棲み分けている

シマヤマヒハツは主に 中南部の石灰岩地域に生育
ヤマヒハツは山原と呼ばれる非石灰岩(弱酸性)地域の山地に生育する。




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      生垣は防風・防潮として


シマヤマヒハツの樹高は~3mでずんぐりむっくり
小枝が沢山でるので庭木や生垣・公園樹として用いられる



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一斉に熟することが無く1つの株で色とりどりの果実が見られる


果実は7㎜前後で葡萄のように垂れ下がってつき

緑→桃→赤→赤紫→黒紫と成熟していく


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           ↓

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             ↓

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アワグミの方言名があるように
熟した果実でもグミのような酸味と渋みがある
生食には・・・ない

果実酒として漬けると1日で赤ワインのような
美しい色になるが渋みや辛みがあると

酒好きの山友は云う

ホルムアルデヒド分解酵素のないayumuは まだ飲んだことがない(>_<)



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足の故障≧(´▽`)≦・・・

どうなることかと 気にしての城跡植相案内でしたが
無事終えることができました。

お心遣い 多謝 叫び

水抜きとヒヤルロンサン注射はまだまだ続きそうですが・・・


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駐車場に設置されている城跡案内板



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勝連城跡は勝連半島の南の付け根部標高約約100mの丘陵上にあり
傾斜を利用して美しく積み上げられた城跡は

小さいながら沖縄版マチュピチュとして愛されている。



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城(ぐすく)に通じる道路の両サイドには
ヒメヒゲシバ・アメリカハマグルマ・タチシバハギなどの
帰化植物がおおくみられる。



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城(ぐすく)は13世紀-14世紀に茂知附按司により築城

2000年、世界遺産に登録。

最後の城主は1458年に琉球王府によって滅ぼされた阿麻和利である。


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北側城壁のソテツ  実はアクを抜いて食す(有毒植物)



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ソテツは雌雄異株で画像は雌株 この中に赤い種子が・・・



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     まだ完熟ではない




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      知念半島遠望



城(グスク)からの眺望は雄大で、眼下には勝連地域一帯を
北には石川岳・恩納岳・久志岳と連なる山々
南には波おだやかな中城湾や知念半島が見られる。



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    南側城壁のハマイヌビワ



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ハマイヌビワの果実は花がないから 

    無花果(むかか)

中には小さい花がぎっしりつまっている



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     城壁下のガジュマル

ガジュマルやアコウは代表的な絞め殺しの木



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モモタマナに絡みついたガジュウマルの幼樹



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       アコウ



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ホウビカンジュ 若い葉は山菜として



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     ガジュマルの果実

ハマイヌビワと同じく 無果花



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     ケイヌビワの無花果



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     ハマビワ(クスノキ科)


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    ボタンボウフウ(セリ科)



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時期的に花を付けた草木は少なく、台風による
風害や塩害によって痛めつけられている。




PCが故障したら体も故障した目

歩いていると突然右足に激痛が走り カックン !!

歩けない(>_<)





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先島芙蓉   痛さも知らぬげに咲くこそ憎し



これではayumuではなく止むである(^_^)v

歩けなくなるのでは・・・

恐怖を押し切って一歩二歩三歩・・・

整形外科へ直行





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淡雪栴檀草  ゆったり咲いてる 君が羨ましい




「どちらが痛いですか」

膝が痛い

「他にいたいところはありませんか」

  首も肩も痛い 腰も痛い

「レントゲン撮りましょうね」
 
  御願いします

13枚の撮影(こんなに撮って良いのかな?



 「仰向けに寝て下さい」

  ハイ! 病名は?

「関節炎・頸椎変形症・脊椎狭窄症」とのことである。

「水を抜いて注射しましょうね」 

痛いですか?

「嫌なら止めますか」

    御願いします

水を抜いてヒヤルロンサンなるものを
両膝と両肩へ計4本 我慢できない痛さではない。




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白山木  黄昏れて





3日後は世界遺産城跡群の1つ
勝連城跡のガイド養成講座があるとかで

11月20日(水)に配る資料作成の植相調査。

城趾に至る植生調査を終え城趾への階段は80段ほど

ギブアップ!! で引き返しドクロ





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翁朝顔   君もこの歳になったか




出現した150種余の科名・学名・方言名・用途・形状・分布などなど
やっとまとめ上げて印刷。

11月18日(月)は川崎小学校のの調査と資料渡し。
今日は2回目の水抜きと両膝の注射

一段落ついたのでブログへ ・・・




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蘇鉄  鉄を喰らったら蘇生するという君




水抜きヒアルロンサン注入de


少々無理気味かな?


ウートゥト? ヘ(゚∀゚*)ノ


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常夏の島といわれる沖縄だが

植物は微妙な変化をとらえる

柿はたわわに実を付け秋を迎えた



野の花賛歌



柿はコウモリが好んで食べる果樹の1つ

喰われずに残っているのは 渋 の証?





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トックリキワタの最盛期は10月だが

12月初旬に咲いている株もある




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パンヤ科
Chorisia属
トックリキワタ

徳利木綿はブラジル~アルゼンチン原産なので

季候の異なる沖縄では滅多に結実しないと言われ

果実がはじけてできる綿を見ることは希である





野の花賛歌-花



この画像は2011年5月に撮影した株

今年は一輪の花も付けてない




野の花賛歌-花



結実するとしばらく花を付けないのか?

裏年があるのだろうか?




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この株は上の結実株とは15mほど南側に植栽されているが

2011年5月には結実もなかったし

昨年も開花してなかった


徳利木綿並木として10本ほど植えられているのだが

開花した株はこの2株である




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来年この株の花or結実を見ることができるのだろうか・・・


徳利木綿についての詳しい記事は

綿の咲く樹
2011-05-18
テーマ:花


をご覧下さい。

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オキナアサガオ
Jacquemontia tamnifolia 
ヒルガオ科



熱帯アメリカ原産の1年生帰化植物

沖縄では殆ど見ることができない。




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網に巻き付いて伸びていく




三十数年前の植生調査で見つけたオキナアサガオ。

種子を採って冷蔵庫に保存していたのを思い出し
一昨年播種したら芽を出し開花した。

1年で発芽能力を失う種が多い中で
なかなか長命の種子である。





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果実が熟するとガク片や毛が褐色となるので
翁朝顔の名がついたとされる




1950頃神奈川県で浅井によって確認され
オキナアサガオ(翁朝顔)の名が付された。

全国的に個体数は少なく散発的に見つかる程度である。





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1つの花序の中で2個づつ咲くという



小さいときは立ち上がっていた 
ある程度成長すると
蔓を伸ばして2mくらいになり種子も沢山できた。

貴重な種ではあるが

ウティミー(落ちた種子から自力で発芽すること)を期待して採種しなかった
いつもの怠け心である。




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青い果実と2個の花



6~7月と芽が出てくる様子もなく後悔すること多々・・・
8月になってやっと8本ほど出たので一安心。

さっそく支柱を立て網を張った。




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花は朝開いて昼過ぎには閉じる



愛情を注いだ(?)かいあって
9月に花の盛りを迎え、
10月末になると多くの種子が熟した。



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沢山の実が採れそうな予感


台風の後の雨続きで種はまだ採ってない。



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今年は確実に採種    デキルカナ!!




台風27号・28号が通過して、久しぶりに太陽が顔をみせてくれました。


画像のしくんし台風前に撮りました。

しくんし といっても

君子の特徴を備えている蘭・竹・菊・梅の四君子ではなく

使君子ことです。



シクンシ(使君子)

Quisqualis indica

シクンシ科



シクンシは、インド~マレーシア原産の蔓植物で

日本には江戸時代に渡来

薬用・観賞を目的にに栽培されてきました。

沖縄へは何時入ってきたか、はっきりしませんが、

八重山諸島や沖縄本島では

栽培品が逃げ出して野生化したものが時々見つかります。







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昼の撮影なので白い花は ナシ




画像ではピンク色と紅色しか見られないのですが

白色の花もあって一房の中に

3色の花を観ることができます。


一輪の花の寿命は(?)3日間で

白から紅へと変化して一生を終えます。



夕方から咲き始める白い花にはクチナシのような香りがあり、

翌朝まで夜行性の羽虫が集まります。

夜訪れるポリネーター(花粉の運び屋)は

スズメガの仲間が主だといわれています。





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2日目と3日目の花




白い花は2日目にはピンク

3日目には紅色になります。

昼間のピンクや紅色の花には

ハチやハエなど昼行性の羽虫が訪れます。

夜は蛾に花粉を運んでもらい

昼はハチやハエなどに花粉を運んでもらっています。



シクンシは小動物に蜜(駄賃)を与えて

昼も夜も働いてもらっている賢者の木なのかも知れません。








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そろそろ剪定の時期





使君子は成長が早いので

手入れを怠ると

家を丸ごと飲み込んでしまいそうな愛すべき?


蔓性の花木です。




画像はクリック拡大よろしく


台風26号が去ったかと思うまもなく27号・28号が発生した。
泣き面にハチである。

家の近くには県指定文化財の伊波城跡があるが、
滅多に訪れることもない。

雨後の陽気につられてふらっとやってきた。

城跡は琉球石灰岩の断崖を利用した城(グスク)であるが
中城城跡や勝連城跡のような立派なグスクではない。

自然石をそのまま利用した
野面積みの城壁(石垣)はお世辞にも立派とは言えない。


まさに
夏草や兵どもが夢の後」で昔の面影はない。





密が豊富なのか、ミツバチが多い。




石積みの彼方此方にセイロンベンケイやツルボの群落がみられる。



ごろ石を被うようにして咲いているツルボ





ツルボは峠を越しているがまだ花がのこっていて、
廻りを忙しくハチが飛び回っている。



花はしたから咲き昇っていく無限花序




童謡を口ずさみながらのシャッター音は、
軽やかで心も弾む秋日和であった。



冬に備えての密集めなのか?





ツルボ
Scilla scilloides
  ユリ科 ツルボ属

 

                          


 ヒガンバナと同じく有史以前に入ってきた
史前帰化植物だといわれるが、
沖縄産もそうなのだろうか 疑問である。



地中にはラッキョウのような鱗茎がある



鱗茎はデンプンを多く含み、
飢饉の際に食用にする救荒植物として古い時代から
知られているので 食したことがある。

 水洗いをして、食塩水で茹でてアク抜きしたものを煮詰めて味付け、
団子3兄妹にして食した。

一寸粘りがあり珍味であった。


*世界有用植物事典 p966には

  「鱗茎は澱粉を含み、食用となる。
    また葉もゆでたり、いためたりして食用とされる。
」 

 と紹介されている。