ブログネタ:イケ面じゃないのになぜモテるの~?
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なにしろ「口の上手い男」は日本では希少価値が高いので。
昔々その昔、テレビで珍しく邦画を見ていた私はラストシーンで度肝を抜かれたことがある。
まだ青春真っ盛りの若さですでに余命幾ばくもない美女と彼女の主治医である美青年がこの世の名残に結ばれるシーンで、その青年が言ったセリフがこんな感じだったもので。
「あ、俺、中出しするの初めてだ」
「そんなのもう気にすることないでしょ」
……なんて貧しい青春、なんて貧困な語彙! これが片方の死を前にして愛し合う男女のセリフかい?!
お・そ・ら・く、この映画では日本の若い男女の関係をリアルに描きたかったのだ、と思われる。
ってこた、これが現実ですか、日本で愛し合う男女の交わす言葉は。
うそ寒い程、語彙が貧困。相手の感情に対する配慮も不足。情けなくて涙が出ます。
とはいえ、ここでこの二人がハリウッドばりに歯の浮くようなセリフで声高らかに愛を叫び合ったら、まあ確かに現実離れしちゃってラストでいっきに気持ちがしらけますな、それまで一応リアルだったんだから。
つまり、日本の男ってものは、女の気持ちを高揚させるようなセリフは言わないものだというのが一般常識としてまかりとおっているわけで。
女にしてみればつまらないこと夥しい。
ウソでもいいから自分をほめてくれるような男がいたら、絶対その人に悪い気持ちは抱きませんね。
そういう男には誠実さが欠けているとみなされるのも、何故か日本では一般に出回っている「常識」ですが。