こちらは元は日本のアニメ「マッハGO!GO!GO!」を実写映画化。特報は去年出てましたが、今回改めてフルトレイラーが出たとのことで早速見てみました(ココ )。


ワオゥ! こりゃスゴイわ!!


一体何なんでしょうね、「アイアンマン」のトレイラーとのこの違い!

コミックやアニメといった2次元の作品をCGを多用した3次元作品におこすという手法は同じなのに、受けるイメージの雲泥の差といったら(もちろん雲は「スピード・レーサー」の方)。


作品に馴染みの有る無しをさっぴいても、トレイラーを見ながら感じるドキドキワクワク感がまるで違うのよ。その興奮が映画への期待につながるのだから、これはとても大事なことだと思うのだけど。


「ジャンパー」を見た時にも思ったのだけど、CGを使うことによって対象物が3次元を縦横無尽に移動する映像をほぼ自由自在に撮ることが可能になったらしい。「スピードレーサー」のトレイラーを見ながら味わうのは、まるで自分がジェットコースターに乗り込んで一気に落下する時のような開放感である。


人物や背景などは「アイアンマン」以上にカリカチュアライズされて、アニメの登場人物がそのまま生命を得て動き出したように見える。極彩色のカラーがその印象に輪をかける。だから難しいことは考えず、ただ純粋に映像がもたらす疑似体験にのめりこむことができるのだ。


「アイアンマン」はスピード感はあるのだが、移動がワリと左から右に一直線! みたいな感じでカメラワークに芸がないのね。コミックを平面で見ている時に感じる動きをそのまま表現しているのかもしれないが、動きが単純で平板なのである。本編ではもっとダイナミックに上下に動いているのかもしれないが。


「スピードレーサー」の監督は、言わずと知れた「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟。アニメが2次元で表現している映像を3次元におこすというのはこういうことなのだと教えてくれた。その原作が日本の誇るタツノコアニメだなんて嬉しいことだ。もちろん日本でも公開が決まっているので、今から楽しみである。