今タイトルを入力して、「げんま」が一発で「幻魔」に変換できたことに少々感動を覚えたりして。
かつては平井和正原作の「幻魔大戦」を入力する際には「幻」と「魔」で分けて変換しなけりゃいけなかったものだが。世の中は進歩し続けているのね。
その「幻魔」、平井先生か漫画家の石森(当時)章太郎先生がブレインストーミングしながらひねり出した造語だそうだが、今や映画のサブタイトルに堂々と使われるまで市民権を得たらしい。世の中は進歩し続けているのである。
タイトルのトップについている「レニー・ハーリン」は監督の名前である。ジョン・カーペンターはタイトルの前に必ず「ジョン・カーペンターの」と入れるのが常だが、この場合は「幻魔降臨」同様日本で勝手に冠をかぶせただけだろう。映画のタイトルよりは監督の名前の方がたぶん有名なはずだから。
レニー・ハーリンの名前が広く知られるようになったのは「ダイ・ハード2」の監督に起用されてからだけど、ホラーファンにはアボリアッツの映画祭で評判を呼んだ「プリズン」の監督として知られていた。ちなみにこの「プリズン」で鮮烈なまでにかっこいいヒーローを演じていたのがヴィゴ・モーテンセン。一時は脇役に回っていたけれど、彼の真価は主役を張ってこそ! それが今回のオスカー主演男優賞ノミネートで証明されたのが非常に嬉しい。
レニー・ハーリンの方は微妙にじわじわとB級監督へ落ち目の道を進んでいるようだが、それでもこうして「コベナント」のようにスマッシュヒットを放ったりして、ハリウッドで着実に作品を作り続けている。と言いつつこの作品は日本じゃビデオスルーでDVD化されちゃったのだが。
公開を期待していた身としては残念至極であった。封切り作品はマメに情報をチェックするけど、ビデオスルー作品だとそのままスルーしちゃうので、DVDが出ていたことも最近まで知らなかったのよね-。
それをどうして探し出すことになったかというと、「X-メン」シリーズのスピンオフ作品として制作される「ウルヴァリン」で男前のガンビットを演じるテイラー・キッチュ(IMDb )が「コベナント」に出演していると知ったから。写真を見る限りではガンビットにふさわしい二枚目だけど、演技の方もチェックしておきたいじゃありませんか。
ついでに調べたら、「コベナント」で主役を演じているスティーヴン・ストレイトは現在全米公開中、日本では4月26日公開の「紀元前1万年 」でも主役らしいことがわかった。へえええ。マンモスが主役かと思っていたけど、彼が主役ならこっちの映画も見に行っちゃおうかな?
少なくともそう思わせられるぐらい「コベナント」はおもしろかった。アクションをとらせたらレニー・ハーリンはやっぱり一流である。足りないのは情感。だから日本じゃビデオスルーになるのかも。