「地上5センチの恋心」公式サイト(ココ


フランス映画なのでもれなく男女の色恋(こっちがメイン)&男男に色恋(若くて綺麗な男はこっち)が描かれておりますが、ごく普通の主婦の生き方を肯定し、エールを送っている作品として日本の「かもめ食堂」にテーマは近いと思います。


「かもめ食堂」公式サイト(ココ


共通しているのはテーマだけで、ストーリー展開は全く違います。


ヒロインのオデットが、インテリの女性達から見下されているシーンがあって、どこでも同じだなあと胸が痛みました。こんなに頑張って毎日を楽しく暮らすための方法を編み出しているのに、そんなの誰にも評価して貰えないんだなあと。


でもオデット自身はそんな自分を卑下することなく、だからといってインテリ女性を無理矢理貶めるようなこともせず、ただ淡々とありのままを受け入れてるんですよね。


幸福感に酔いしれて宙に浮かんでいる時でも、必ず我に返って自分の立つべき位置に戻ってくる。

情熱的でひたむきでありながら、決して自分を見失うことのないオデットの冷静さとバランス感覚が魅力でした。


中年の男女の色恋沙汰なのに、決していやらしくならないのは主演のカトリーヌ・フロならではでしょうか?

タイトル、「地上5センチの恋」なんです♪

ホントに、あくまでを大事にするヒロインが素敵でした。


彼女が恋する男の魅力が分からなかったのだけが残念です。

まあ、好みは人それぞれだから仕方ないよね。