ブログネタ:ナンパしたこと、されたことある?
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したことはないですが、されたことはありますねー。
残念なことに、私をナンパしてくれる男性は一様に私好みではないのでねー。
何度かそのままデートしたこともあるけど、まあロクなもんじゃなかったし。
一風変わっていたのが、世に言う○○の人に声をかけられた時。
学生の私をつかまえていきなり
「あなたと遊びたいんです」
ときたもんだ。
この「遊び」がテーマパークに行ったり映画を見たりすることじゃないのが火を見るよりも明らかだったのは、その人の目が普通の人と全然違っていたから。
口では普通に(でもないか)話しているのに、その目の熱の帯び方が尋常じゃない。
昔のスポ根マンガなんかで(例えば「巨人の星」)目の中に炎が燃えてたりするじゃないですか、あんな感じ。
その燃える目でずっと私の体を見てるんですな。透視光線でも出してるんじゃないかと思った。恐らく、長年の鍛錬で透視光線は出さなくても私の体の線は全部お見通しだったんでしょう。
「あなた、パンティーの上にガードルつけずに直接ズボンはいてるでしょ。いつもそうですか?」
とか、初対面の相手に真顔で聞いてくるんですよ。世の中の男性というものがそういう部分に注目するものだとその時初めて知りましたね。
で、私その時暇だったのと、人には親切にするというのがモットーだったもんで、その○○さんと喫茶店に入って親しくお話ししてたんですわ。この手の人がどういうものの考え方をするのか興味もあったし。
ま、普通はね、相手の学校とか職業とか一般的な会話から始まるわけですよ、そういう場合、手続きとして。
○○さんは手続き省略でいきなり本題。
「あなたと遊びたいんです」
――他に話題ないのか?
「だったらそういう職業の方がたくさんいる繁華街に行かれたらどうですか?」
「いえ、あなたと遊びたいんです」
――そうか、金がないのか。
「私にその気はありません」
「でも、あなたと遊びたいんです」
――日本語通じないのか?
「お断りします」
「考え直してください」
――どこの世界に好んで○○の毒牙にかかるヤツがいるんだよ!
その人は男性にしては小柄で私よりも身長が低く、少林寺拳法の黒帯である私はいざとなれば彼を振り払って逃げ切る自信があったので喫茶店で話を聞いてたわけですが、それ以上深入りするつもりは毛頭なかったわけで。
その○○はカメラが趣味だ、あなたの写真を撮りたいとかいろいろ言うわけですが、どんな写真を撮りたがっているかはその目を見ればはっきり書いてあるんですよ。よーするにホテルでみだらな格好をさせたいんだよね。
何を話していても、話題の行き着く先が
「あなたと遊びたいんです」
しかないのにいい加減辟易して、じゃあこれで失礼と言って別れを告げたんですが、それでもしつこくつきまとって
「あなたと遊びたいんです」
と訴え続ける根性は立派だと思いました。
彼はごく普通の女性と普通に付き合う術を学ぶ機会がなかったのでしょうか?
それともああいう風にしか生きられないのでしょうか?
良い人生勉強になったとは思います。二度と会いたくないけど。