・「ジャンパー」字幕版         


・「ライラの冒険」           


・「潜水服は蝶の夢を見る」      


・「REC」(試写会)           


・「バンテージ・ポイント」        


・「ジャンパー」吹き替え版       


・「スルース」               


・「地上5センチの恋心」        


・「燃えよ! ピンポン」         


・「ノーカントリー」             


9作品、10回。前半忙しかったのだが体を壊してしまい、結果暇になった。


3月は90分ぐらいでバチッと決めた傑作映画の当たり月だった。


「ロード・オブ・ザ・リング」のように3時間ゆったり違う世界に浸って過ごすような映画もよいけれど、90分~100分で緊張感を途切れさせずに突っ走ってくれる映画は、見ていて快感である。


「ジャンパー」「バンテージ・ポイント」「スルース」「燃えよ! ピンポン」、いずれも監督の演出が冴え渡り、ダレることのないままテンポよくラストまで連れて行って貰えた。


一番おもしろかったのは「バンテージ・ポイント」。

キャスティングも上手いし、展開もよい。あちこちへ配慮しながら作っている、そのバランス感覚が実に絶妙。完璧すぎる故に大ヒットにつながらないのが残念だ。


「スルース」も最高に楽しめた。

ただ、リメイクなので……いろいろ情報を知ってしまっているため、途中で話が分かってしまうのが残念。初めてこの作品を見る人はどんなにドキドキしたことだろう? その人が羨ましい。


「ジャンパー」は映像が最先端。

話の展開は監督がまだ誰も撮ったことのない映像を撮影する、そのためだけに存在する。

だから何? この映像に身を委ねてしまえば、あとは一気呵成に楽しめばそれでいい。


「燃えよ! ピンポン」はも~~~~大好き!

ほんっとにバカでアホな内容なんだけど、こういう作品は貧乏臭かったらもうダメなのよ。これでもかってくらいにムダとも思える程予算をかけて、懇切丁寧に仕上げてナンボ。作ってる側、真剣ですから。真剣にこんなアホでバカな映画作ってくれちゃうから、愛してしまうのよ~!



オスカーがらみの「潜水服は蝶の夢を見る」と「ノーカントリー」は、如何にもオスカーノミニー&ウィナーだなあと。

重厚で長大。

決して「楽しい」内容じゃないのに、最後までドキドキしながら映画を見続けられるというのは、やはり作り手側の偉大な才能なのかも。



私のイチオシは「燃えよ! ピンポン」。

悲しいことに全然人入ってないけど。

ひょっとしたら今週で打ち切りかもだけど。

でも私は好きだ、好きなんだあああっっ!!(←落ち着け)


隠れた傑作は「スルース」。


いい男の一番は「ジャンパー」のヘイデン・クリステンセン。若いから。

二番三番は「スルース」からジュード・ロウとマイケル・ケイン。渋いわ。


あんた不死身?大賞は……「ノーカントリー」のハビエル・バルデムと「バンテージ・ポイント」のデニス・クエイド、二人で戦って勝った方(間違いなくハビエルだな)。


意外に可愛いからメタボでも許しちゃうのは「燃えよ! ピンポン」のダン・フォグラー。目が可愛いっす♪


意外な一面発見で赤丸付き上昇中が「ノーカントリー」のジョッシュ・ブローリン。へー、いーじゃん、って感じ(これまで見たのがロクな役じゃなかったせいですな)。


3月の最低作品は「REC」。

うるさいだけでちっとも恐くなかった。

スクリーンに向かってやかましいわと叫びたい。