ブログネタ:新入生、新入社員の皆にひとこと
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「……その気になれば」と続きますが。
つらいできごとがあった時でも、それを何とかして自分のプラスになるよう受けとめていくことはできると思うんです。時には長い時間が必要になる場合もあるでしょうが。
以前テレビで見たものに、営業職の新入社員の研修のひとつとして、街角に木箱(今でもあるのかしら?)を置き、その上で歌を歌わせるといのがありました。木箱一つをお立ち台に人の多い所ならどこでも行ってそこでいきなりリサイタルを始めるという趣向です。もちろん歌はただの素人(或いはそれ以下)。
通りすがる人の目は、最初は好奇で輝きますがすぐに興味を失って失望の色を浮かべます。それでも迷惑そうな表情を浮かべてくれればまだ一つの反応を得たことになるものの、ほとんどは無関心のままその場をやり過ごして行くのです。
これは辛い、辛いです。テレビで見ている方が気の毒になる。
たまにしっかり歌詞の三番までつかえず通して歌った新入社員が「よくやったね」というご褒美の拍手をぱらぱらと貰ったりすると胸を撫で下ろしたりして。
で、この新人研修、拍手を貰った人は他人の心の暖かみに触れられたかもしれませんが、そうではない無視された大多数は一体何を得たのでしょう?
傍目で見てると恥をかかされただけの時間の無駄以外の何物にも思えませんが……。
しかし恐らくこの研修をやりとげた人の心には、恥を耐え抜く忍耐力と他人の冷たい視線に脅えない厚顔さが培われたのに違いないのです。少なくとも研修やらせた方はそう思っていることでしょう。
木箱の上で歌わされた方は、何があっても上司に逆らわないという鉄則を呑み込まされただけかもしれませんが。
少なくともその後その企業で出世するために、何を捨て何を拾わなければいけないかが判るという意味では得るものがあった……プラスになったと言えるのではないでしょうか?
そして万が一、そんなことさせる会社を見限ってやめたとしても、若い日に木箱の上で歌わされたという経験はどこにいっても話のネタにできるわけですから、中年になってからのプラスとして役立てることもできるのです。
要は心がけ、何があっても、「何でも自分のプラスにする」。
最悪でも、今ならブログのネタにはなります。
これ、結構貴重じゃないですか?