WOWOWで北野武の「座頭市」を放映していたので久々に見てみた。
むろん目当ては浅野忠信♪ 「モンゴル」のテムジンでちょっと萌え中♪
こうして「座頭市」を見直すと、彼の演じる浪人がテムジンとほとんど同じキャラだったことが判る。
常に何かに辛いことに耐えながら、しかし自分のなすべきことは決して怠らないのである。静かなる炎という形容がぴったりだ。
特筆すべきはここでも「モンゴル」同様に彼が妻一筋の男性として描かれていたことだ。
しかもだ、普通日本映画では男前で無口で腕が立てば「不器用ですから」とか言って女には優しい言葉の一つもかけられない朴念仁と決まっているのに、この浪人はそうじゃないんである。ちゃんと妻を大事にするのだ。だからといって妻の言葉に耳を貸したりしないあたり、やっぱり日本の男だが。
ちなみに浅野の抑揚の無さは日本語を喋っていてもモンゴル語を喋っていても同じだった。それでセルゲイ監督に「これならイケル」と抜擢されたのかもしれない(←違う!)