ブログネタ:朝は洋食? 和食?
参加中
本文はここから
コーヒーだから洋食よね? お茶なら和食。ウーロン茶なら中華ってか?
え? それ「食」じゃないだろって? なら「洋飲」。
普段朝は食べないんですよ。
これが習慣になってしまっているので、何か食べると逆に朝から調子悪くなったりします。
元々低血圧で朝は頭まで血が上りきってないのに(←あくまでイメージ)、胃になんか入れた日にゃ消化のために血液が全力で投入されるもんで何も考えられなくなるというか。
で、困るのが申し込んだツアーが朝食付きだった場合。
何しろ旅行はビンボーをもって旨としてるので、食費の節約は重要なポイント。
旅行代金に含まれている朝食をパスするなんて勿体ないこと、死んでもできない!!
ですからここはポリシー捨てても食いますな、多少無理しても、ここを先途と、和洋中なんであれ。
ビュッフェスタイルなんかだったら、お昼の分まで腹に詰め込もうとそれはもう凄い勢い。
で、すっかり食べ疲れて、いざ観光に出る段になったらもうぐったりヨロヨロ。
観光バスになんか乗ったら車窓からの景色も見ずに爆睡で、旅行に来た意味ないじゃんという状況。
ただし唯一これならOKというのが中華粥。
これは胃にもたれないし、食べるのも楽だし、体にいいし、その上美味!
昔、神戸の中華街に友達と遊びに行った時、朝食を食べないまま通りがかった店先からえも言われぬおいしそうな香りが漂ってきて、メンバー4人全員の足がふらふらとその中華料理店に向かったことがありました。
そこにはお店のご主人とおぼしき老婦人が一人でお粥を召し上がっていたのですが、それが実においしそうだったのですよね。
「あ、あの~、そのお粥って、注文できるんでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですよ。ささ、入って入って」
という御婦人の声に促されて店に入って卓につき、当然のように同じお粥を注文しました。
御婦人が厨房に声をかけて待つこと数分、配膳用のエレベーターから現れた4人分のお粥が何と美しく見えたこと! ホントに光って見えましたよ。
油で揚げたワンタンの皮をパラパラと崩して白いお粥にかけて、一匙すくって食べると期待通り、いや期待を上回るおいしさにうっとり。ああ、この世にこんな至福の朝ご飯があったなんて……!
あとはもう、誰も何も言わず、ただ黙々とお粥をすくった匙を口に運ぶのみ。
ああ、おいしかった!
満腹と満足のニコニコ顔で御婦人にお礼を言って会計をすませ店を出ました。
その時始めて気づいたんです。
その店がまだ準備中の札をかけたままだったことに。
びっくり。
――ひょっとしてあの御婦人、御自分の朝ご飯を私達に譲ってくれたんじゃ……。
今思い出しても恥ずかしいやら、申し訳ないやら、有り難いやらで、どうしていいのか分かりません。
お店の名前なんて覚えてない(というか目に入ってなかった)けど、その節はどうもありがとうございました、とこの場を借りてお礼を言っておきます。
その後の観光が、足取りも軽く楽しいものだったのは言うまでもありません。
朝食は和食でも洋食でもなく、中華が一番かも♪