変わんねーよっ!


と凡人の私は思うのであった。芸術家は偉大だ。


二ヵ月程前から病を得て鎮痛剤を飲んでいたのだが、これが頭がぼんやりするばっかりでろくすっぽ痛みがとれないのに業を煮やし、専ら痛み止めにはアルコールを服用していた(要するに酒浸りってこと)。


しかしこれではアルコール依存症への道まっしぐらなのでいい加減にやめたいと思い、医者にもう少しマシな鎮痛剤を出してくれるように頼んだ。


すると医者は、私が常々鎮痛剤には文句を垂れているものだから、新しい薬を処方しましょうとのたもうた。

なんでも末梢神経障害を改善する薬なんだそうだ。


少しでも病気がよくなるならどんな薬でもいいやとばかりにOKを出した私だが、甘かった。

処方された薬を飲んだところ、たちどころに末梢神経障害が改善されたらしい。


それまで痛みを感じなかった所が痛むじゃないか!


今まで麻痺していた部分が感覚を取り戻したということでそれはめでたいことではあるのだが、痛いものは痛いのよ!


あたしは痛みをとりたかったんだっつーの、藪医者め!


おかげで今日も酒浸りだよ、肝硬変になったら訴えてやる!!(←やつあたり)


この痛みを美に変えることができればアタシも偉大な芸術家になれるのかもしれないが、無理だ。


松井冬子さんは素晴らしい。