実は「ヒットマン」には「プリズンブレイク」でおなじみのTバッグことロバート・ネッパーも出演しているのでございます(シネマトゥデイ )。


彼がロシア訛りの英語で怪しく登場した時には、思わず「イースタン・プロミス」(公式サイト )のヴィゴ・モーテンセンかと思っちゃいましたよ、ヴィゴ、ごめん!(←何故謝る?)


高級官僚風な外見でありながら、裏でどれだけ汚いことやってきたかわからん的風貌が見るからにいかがわしい役なあたり、いかにもTバッグで鳴らしただけはあるわあ♪みたいな演技でした。目上の者には徹底して卑屈に、目下の者には能う限り尊大に傲慢に言いたい放題やりたい放題って感じ。それで最後にはちゃあんと観客の期待に応えてくれます♪ 彼ってほら、ちょっとイジメたくなるっていうか、観客のサド心を誘発する雰囲気があるのよね(←何の話だ?)。


なまじ「プリズンブレイク」を見ていると、彼が気取って登場するだけで「なあにやってんだよ、Tバッグ」と笑いがこみ上げてくるのでありました。出てくるだけでユーモラスなのはこの映画では貴重かも。



美しきヒロインはオリガ・キュリレンコ。

次のボンドガールということで専らの評判ですが、日本では去年公開された「パリ・ジュテーム」(Wiki )

ではイライジャ・ウッドと共演してました♪ その映画で見たよりもずっと人間らしくて女っぽくなっていたのでちょっとびっくりしたりして。



その「パリ・ジュテーム」がヒットしたので「ニューヨーク・アイラブユー」という同趣旨の映画が現在制作されていて、その1エピソードにオーランド・ブルームがクリスティーナ・リッチと共に出演することになって、その撮影現場のパパラッチ写真が随分流出したのですが、その時のオーランドの姿がなんともモッサリとしているのですよね-。監督誰じゃいと思ったら、日本の岩井俊二さんだそうで……。


この方の映画はテレビで「スワロウテイル」を見たぐらいなんですが、少女っぽい女性をファンタジックに撮るのは美しいですが(だからクリスティーナ・リッチなんだな)、出てくる男性像がどれも私のタイプじゃなかったんですよねー。俳優さんじゃなくって、役の造形が。イッちゃってるか、優柔不断かのどっちかみたいで。まともな男はおらんのかと思ったような覚えがある……。


どんな作品になるのか、期待と不安がないまぜでございます。



話戻しまして、「ヒットマン」のストーリーの軸となるのがダグレイ・スコット。「ミッション・インポッシブル2」でトム・クルーズに張り合ってた男(でも負けは一目瞭然)。


まあ、結構、良かったんじゃないでしょうか。


この映画の「良心」の部分を一手に引き受けていて、地味ながらいい感じでした。ちゃんと主役のティモシーを引き立てていたしね。彼がいたおかげでこの映画がある程度の現実味を保っていられたのだと思います。かなめ、というか、おもし、というか、重鎮ですか。ぴったりでした。



その他スキンヘッドにバーコードな皆様。


ご苦労様でした(としか言えない)。