・「燃えよ! ピンポン」      



・「魔法にかけられて」     


・「少林サッカー」


・「モンゴル」           


・「クローバーフィールド」    


・「仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事(デカ)」  


・「フィクサー」          フ       


・「うた魂」


・「ブラックサイト」        


・「ヒットマン」           


・「大いなる陰謀」        


・「ぼく達と駐在さんの700日戦争」  


・「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」     


・「NEXT  ネクスト」      


・「少林少女」          




4月は珍しくも邦画を4本も見て、どれも皆なかなかおもしろかった。

一番予算をかけてると思える「少林少女」の脚本のひどさには恐れ入ったが。よくあれで映画にしたもんだ。そんな脚本をものともせずに美少女(タイトルがそうだから)ぶり全開でがんばった柴咲コウに拍手!

ダニエル・デイ・ルイスしか目に入らない映画、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。これはダニエルに魅力がなければとても長時間見ていられない。彼なしでは映画があり得ないのだから、主演男優賞総ざらえにも大納得。作品がおもしろいかどうかというのは、話が別だけど。


「ゼア~」ではとても力強く単純にアメリカの抱える病根が語られていたけれど、それから100年の間に問題はどんどんややこしくかつせせこましくなって、しかもそのまま世界に広まっちゃいました、どうしましょう、というのが「大いなる陰謀」。最初にアメリカの政府をたてた奴らの子孫が責任取るべきだと思うんだけど、彼らは逃げてばかりで、手を汚す仕事は後からアメリカ国民に加わった人種ばかりというのが浮き彫りにされてました。



アメリカをそんな状態にしたのは増えすぎた弁護士のおかげで訴訟社会になったからだと喝破しているのが「フィクサー」。今月見た映画の中でストーリーは最もよくできていたと思う。

ジョージ・クルーニーがいい味出していて、最後までどちらに転ぶか気を揉ませる。トム・ウィルキンソンもティルダ・スウィントンもオスカーノミネート納得の力演。もっとヒットして欲しかった。


そんなアメリカの2分後はどうなる、というのが「ネクスト」。2分どころか一寸先だって分からない現代社会には、ちと先走りすぎたか。おもしろいんだけど、ヒットはしないでしょう。


その現代のアメリカのみならず世界が罹患している病を描いたと悦に入ってるのが「ブラックサイト」。

後味の悪さは天下一品。


前評判の高さが天井知らずだったのが「クローバーフィールド」。聞くと見るとは大違いという作品。


「クローバーフィールド」なんかよりずっと見応えあるのにヒットに恵まれてなさそうな「ヒットマン」。映画の観客動員は宣伝次第だというのがよくわかる。今更リュック・ベッソンの作品を引き合いに出しても効果なし。観客の方が宣伝マンより彼の凋落ぶりを知っている。

もうちょっと別のアプローチだったらもうちょっとヒットしたろうか?

まあ、大体私がおもしろいと思う映画は外れるのが多いのよ。「ネクスト」もそうね。


大当たりした映画で私もおもしろいと思ったのは「魔法にかけられて」。デンプシーさん素敵♪

気になるのは3次元から2次元の世界に行って結婚した彼女。欲求不満はそもそも覚えないのか?



アメリカまでは征服できなかった「モンゴル」。だって間に海があるから。

アメリカのどの作品よりもずっと哲学的だった。

人類という種がどのように文化を育てて生き残る知恵を身につけてきたのかを教えてくれる。

でも一番感動した部分は、妻の生んだ子どもは全て自分の子どもとして受け入れるテムジンの男としての度量の広さだったなー。それでこそ女は安心して生活できるってもんだわ、うん。