映画の出来映えは横に置き、「M:i:Ⅲ」に出演しているトム・クルーズは恋の喜びにキラキラ輝いている。まるで共演のミシェル・モナハンを通して現在の伴侶であるケイティー・ホームズの姿が見えるようだ。彼はケイティーと出会って、初めて本当の恋を知ったのかもしれない。その姿がそのまま恋に目覚め生きる喜びに輝いてイーサンに重なっているのだ。
恋愛真っ最中の人の話は、同じように恋に夢中になっている人じゃなければ、気恥ずかしくてとてもまともに聞いていられなかったりする。それが案外、この映画に出ているトム・クルーズを一生懸命応援しようという気にイマイチなれなかったりする理由かもしれない。本気で恋して輝いてる人を見るのは眩しいというか、面映ゆいというか、えーかげんにせーやというか、人によって理由は様々だが何か直視を避ける感覚が恋をしていない側には生じるもので、映画の中で演技ではなく本物の恋のオーラを放っているトム・クルーズは一般の観客にとってはちょっと目が泳ぐものがある。
ワタシはスクリーンでこの映画を見た時は自分が恋に落ちてる真っ最中だったので、イーサン・ハントの喜びや苦しみが手にとるように伝わってきましたけどね♪(←おい!)
ところで映画の中でイーサンがジュリア(ミシェル・モナハン)を探して走り抜ける「上海」の運河沿いの道、あれ実は上海じゃないのですね。高層ビルはもちろん上海ロケですが、あの水辺のひなびた風景は紹興のものなんですよ~。