ブログネタ:あなたの大好きな街TOP3は?
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日本で一番好きなのはもちろん自分が育った街、札幌。
広い石狩平野に位置しているので周りは広々としているけれど、でも市内にも山が幾つもあるし、遠くの方にも山が見える。
空気は冷たく湿度は低く、雨は大抵夜に降るので日中はお日様が気持ちよい。
真夏でも気温が30度を超える日は滅多になくて、お盆を過ぎると秋風が吹くけれど残暑に悩まされることはない。
梅雨のない6月は札幌の一番綺麗な時で、暑くもなく寒くもなく雨は滅多に降らず、緑の梢は高くニセアカシアの白い花は芳香を放ち道行く人の足を止める。日陰の湿地にはスズランが可愛い花をつけて、これも香りで自己主張をしている。庭に咲く薔薇も6月が盛り。
短い夏を惜しむかのように色とりどりの花が咲いたあとは、緑の葉が鮮やかな紅や黄に色を変え、舞い散ることで色彩の季節に幕を降ろす。そして季節は雪の白へと移行する。その雪も初雪から根雪となるまで気温の変化に応じて様々に姿を変え、子ども達を喜ばせる。雪が降れば、雪だるまを作り、雪合戦をして、ソリですべって暗くなるまで遊ぶのだ。子どもの時は本当に雪の降らない地方の子は可哀想だと思っていた。
雪解けの3月は札幌の一番いやな季節で、昼間の足元はどろどろだし、白かった雪は黒く変色して醜く残っているし、溶けて地面にたまった水は明け方の冷え込みで凍結して朝の路面はスケートリンクと化していて、転ばずに歩くのは至難の技だ。
そして忘れた頃に必ずドカ雪がもう一度降って、湿度の高いたっぷり水分を含んだ重い雪は、雪かきを重労働にしてくれるのだ。
それでも雪が好きなのは、全てを白く覆い隠して一面を美しく変えるから。
ああ、あの雪の朝の、まだ溶け始めずサラサラしたままの雪の表面に乱反射する光の美しさは見た者にしか分かるまい!
モネに雪の朝を描いた絵があるが、私には狂喜乱舞して絵を描いた彼の気持ちが痛い程よくわかる。
日が高くのぼって気温が上昇するとその美しさは呆気なく壊れてしまうから、だから自分が寒いのも厭わずにその美を永遠に残すために必死で絵の具をキャンバスに叩きつけたのだろう。
冷たい空気が鼻や頬にあたり、吸い込まれて気管から肺まで冷やすのも懐かしい。
ことほどさように、私は故郷の札幌を深く愛しているので日本の他のどの都市に住んでもそれ程熱心に好きになれないのですわ。道内でも道外でも。
というわけで、2位と3位は海外旅行をして気に入った街を。
2位はヴェネチア。
どこを見ても美しい~!
歩きながら感激して写真を撮りまくり、すっかり道に迷って飛行機に乗り遅れるかと思ったのも今ではいい思い出ですわ(←愚か者)。
車の乗り入れが禁止されているので、車関係の騒音が一切無いというのが耳と心に優しいです。道も事故の心配なく好きなように歩けるし。橋が多く、しかも皆アーチ型なため階段の上り下りが多いのが玉に瑕だけど(ヴェネチアのバリアフリーってどうやるんだろ?)
雪を見るのも好きだけど、海を見るのも好きなんだと実感したヴェネチア滞在の日々。昼からワイン飲んでもいいんだと自分の中で何かが変わったのもここだった(←ダメじゃん!)。
3位はカンタベリー。
ロンドンから日帰りで行っただけの滞在だったけど、もう、めっちゃくちゃ可愛い街だった!
家並みも可愛いし、町並みも可愛いし、商店街も可愛いし、全てが可愛い街、それがカンタベリー。
住んでる人達も人なつっこくて声をかけてくれるし、夏で珍しく暑い日だったせいか若いお兄ちゃん達が大勢上半身裸になっていて目を楽しませてくれるし、言うことなしでした。
さすがオーランド・ブルームが生まれ育った街だわ~と納得。
ロンドンもいいけど、やっぱりビジネスでお金が動いてる街って感じで気が休まらないのね。
それに比べるとカンタベリーは人々が人生を楽しんでる街って雰囲気に満ちていて、空気を吸うだけで幸せな気分になりました。オーランドはいなかったけどね。