ブログネタ:もう一度会いたいアノ人
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3年生で転校したのだけど、その転校した先での男の先生達。
今思えばその小学校での体験が自分という人間の基礎になっているので、できることならもう一度お目にかかって感謝の気持ちを伝えたいです。
3年生の時の担任の松田先生は音楽が専門だったらしく、朝の会や帰りの会ごとに見事なオルガンを聞かせてくださって、そしてその伴奏に合わせて私達に合唱や輪唱の楽しさを教えてくれました。
4年から6年まで担任だった遠藤先生はまだ若かったけれど、松田先生から音楽の手ほどきを受けては私達に合唱とさらに合奏の素晴らしさまで伝えてくれました。
先生ご自身は理科が専門で、おたまじゃくしを飼ったりショウジョウバエを孵化させたりしながら生徒に観察眼を養ってくれました。クラブでですが、解剖もしましたっけ。
先生は本気で私達児童に向き合い、人が誠実に人と相対するとはどういうことかを身をもって伝えてもくれました。
遠藤先生のもう一人の師といえる存在であり、美術が専門で私達に工作の楽しさを教えてくれた伊藤先生。紙一枚から様々な形を生み出す造形のおもしろさ、ものを作ることの素晴らしさを体験させてくれました。
やはり美術が専門で、絵の美しさに目を開かせて下さったのは教頭だった長谷川先生。優しくて穏やかで、大人になったらこんな人になりたいという理想像でした。先生の描く線は私達の描く絵と全然違ってました。
そんな素晴らしい先生がたくさんいた私の小学校は、校長先生が自ら面倒を見ていた中庭に四季を通じて花があふれ(温室もあったのです)、ニジマスを飼う水槽もあって、札幌という都市にあっても非常に自然に恵まれた環境でした。
図書室には古いけれどきちんと修繕された児童書がたくさんあって、「ナルニア」ともそこで出会いました。
今思えば、なんと芸術的な小学校生活をおくっていたことか!
常に音楽と美術が身の回りにあって、美しい花を見て香りをかいで、ついでに科学の実験までしてましたよ。
子どもには、その豊かさが全くわかっていなかったんですけどね。
もったいないことをしたわ。
私は中学に入る直前に再び引っ越したもので学区が変わってしまい、当時のクラスメートとも疎遠になってしまってクラス会のお知らせさえ届かないけれど、でも会えるものなら先生方にもう一度お会いしたい。
そして私の心にほんの僅かでも美しい彩りがあるのなら、それは全て先生達がくださったものですと心からのお礼をしたいのです。
松田先生、遠藤先生、伊藤先生、長谷川先生、それから校長先生、
たくさんの教えを本当にありがとうございました。
心からの感謝を捧げます。