ブログネタ:寂しいと思う瞬間は?
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自分の目標としてきたことがクリアできた後かな?
望みが全てかなった後といえるのかもしれないけれど。
元々実人生にたいしてそんなに大した望みは抱いていないので、本気でその気になればかなえる事は可能なわけで。
2005年、死ぬ前に一度は行きたいと思っていたイタリアに旅行することができた時は、ヴェネチア映画祭に行ってレッドカーペットを歩くオーランド・ブルームを見て、彼と同じ劇場内で「エリザベスタウン」を見ることができて、もうこのまま死んでも思い残すことはないと思ったっけ。
ヴェネチアの輝く海を眺めながら、日本に帰ったら、次の日から何を目標に生きていけばいいのだろうと漠然と考えてました。
その時、本当に独りぼっちでさびしくなって、オープンカフェでワインを飲みながら一人涙を流してました(←泣き上戸なわけではない)。
とりあえずイタリア旅行の日程がまだ残っていたから、その後でローマ、フィレンツェ、ミラノと美術館巡りをして大好きなミケランジェロの彫刻とルネサンス絵画を見て回っては感動にうちふるえ、この感激を誰かに伝えるまでは死ねないとばかりにしっかり日本に帰りましたけどね。
でも上昇する飛行機の窓から小さくなっていくイタリア半島を眺めながら、改めて感傷に浸ってましたっけ。機内でもワインを貰ってがばがば飲んでたけど。
オーランド・ブルームといい、ミケランジェロのダヴィデといい、本当に美しいものを見た後はこれで思い残すことなく死ねると思う程満足してしまいます。そんなことで死ねちゃうのかと思うと、結構寂しい人生ですよね。でも私にとっては美しいものを目にし耳にすることこそが生きる目的みたいなものなので、究極の美を味わったら、自分の生きている世界がそれとはあまりにもかけ離れている故に、とても空しく、寂しく思えてしまうのですよ。自分は決してその美しい世界の一員になれない事を知っているから。