ブログネタ:最近どんな本読んだ?
参加中
本文はここから
というのを読んでます。
ウェブ、ブログ等での噂の伝わり方などが科学的に(その部分はさっぱりわからないけど)説明されております。
これは2007年の7月に出た本なのですが、ちょっとおもしろかったのは「バトン」に対する言及があったことですね。
現在でもいろんな種類のバトンがあちこちで回ってたり滞ってたりしますが、これの始まりは海外に端を発する英語版の「ミュージカルバトン」なんだとか。
1.コンピューターに入っている音楽ファイルの容量
2.いま聞いている曲
3.最後に買ったCD
4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
5.バトンを渡す5人
それで思い出しました。私も最初に貰ったバトンがこれでしたよ。もう3年か4年前になるかしら? 「ロード」関係で海外在住の日本の方々とも親しくなってたんですが、その辺りから回ってきたのだと思います。
本には「人生の経験値」で93項目の質問票も回ってるようなことが書かれてましたが、オーランドファンには「彼のファンへの100の質問」なんて独自のもありましたね。幸いなことに、こんな解答に時間のかかる質問は回ってきませんでしたが、回ってきた方が真剣に答えているのは幾つも読みました。
自分が経験したことがダイレクトに本に書かれているのを読むというのも滅多にない経験のような。なかなか参考になることも書かれていておもしろいです。
チェーンメールの見分け方も書かれていて、
1.デマの警告に始まり
2.信憑性を持たせるため最もらしい例を挙げ
3.不安を煽る文章を書き募り
4.転送の催促をする
のが基本らしいです。
言われてみれば思い当たるフシがありますね。
実生活の上でもたまに「ありえねーだろ」というデマを聞きますが、結構信じちゃってるというか、そういう話を信じたがっている人が多いことに気づかされることもよくあります。妙に具体的なんですが、その具体性にフィクションが混じっているのがデマなんですよね。
ヴィゴ・モーテンセンが来日した時のことですが、その時はファンが成田でお迎えすることを配給会社の方が結構歓迎していたんですよね。
でも配給会社が教えてくれたのはヴィゴの乗る飛行機の到着時間とターミナルだけなんですよ。その情報をファン同士がウェブやメールや電話で情報を共有してたんですが……
いつの間にか、ヴィゴが出迎えで整列しているファン一人一人にサインをしてくれるとか、手を振りながら行ったり来たり三往復してくれるなんて話がまことしやかに出回ってました。
ちょっと考えれば、それは誰かが情報の流通の過程で希望的観測として「言ってみただけ」の話だということがわかりそうなものですが、でもそれをどこかでもれ聞いた別のファンはそれが希望的観測である事に気づかないまま情報として付け足して別の所に流しちゃうんですよね。希望的観測だけあってファンは皆それを信じたいものだから、話はどんどん勝手に広まってしまう。
でも「三往復」なんて具体的な数字はどう考えたって変なんですよ。だってサイン会じゃなくて単なる成田お迎えですよ? スターは普通ファンの前通り過ぎるだけで、手を振ってくれればラッキーってなもんですよ? 私はすぐにこれはデマだろうと判断しました。
実際にヴィゴなんて、現れたと思ったらファンの方に顔を向けはしましたが、そのまますたすた歩いて行ってしまいましたもんね。目の前にいたのなんか5秒ぐらいなもんです。デマを信じてなかった私でさえ拍子抜けしてガックリしましたから、信じてた人達が気の毒でした。
ま、おかげで自分のデマを見抜く目にはある程度自信が持てましたけど。
ウェブやブログが盛んになればなるだけ、個人が気をつけなければいけない時代がきているのだと、この本を読んだことで改めて気づかされました。
それにしてももう少しゆっくり歩いてくれたってよかったのにさ、ヴィゴ!