ブログネタ:映画は字幕で見る?吹き替えで見る? 参加中
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テレビで見るなら吹き替えもいいですが、劇場で見るなら断然字幕ですね。
私は演技力を声で判断するので、吹き替えで洋画を見ているとその俳優さんではなく声優さんの演技を評価してしまうことになるのです。

それに、やっぱり映画は作られた土地の言葉で聞くのが一番だと思うんですよ。例え意味がわからなくても韻律の美しさは耳に残ります。

世間的には評判の悪いロベルト・ベリーニの「ピノッキオ」を見た時、私は彼の喋るイタリア語の美しさに惚れ惚れしました。イタリア語ってなんと心躍る楽しい言語なのだろうと聞いているだけで気分が浮き立ったものです。

これも世間的にはイマイチ評判の芳しくないペ・ヨンジュンの「スキャンダル」、これは貴族達の喋る格調高い韓国語に圧倒されましたね。意味は判らないのに格調の高さだけは伝わって来るんですよ。私は「冬のソナタ」は全然見ていなかったのですが、この映画でヨン様が演技派であることを知りました。

香港映画はやっぱりあの広東語の語尾で聞きたいです。暑くて湿度が高い香港でうだってる感じ、或いは頑張ってる感じがあの語尾を伸ばす感じから絶妙に伝わって来るんですよね。

と言いつつ、ジャッキーの映画は石丸博也さんの吹き替えで見たいし、チャウ・シンチーなら山寺さんで見たいわと思ったりもします。あまりにもイメージが結びついてしまっているので。


吹き替えで一番違和感があるのは、実はアメリカのTVドラマの女優さん達の声。これは日本語の女言葉のべたつき感がどうしても本人達の声と一致しません。サラ・ジェシカ・パーカーなんかいつもすっごい可愛い声で喋ってて、その喋り方が彼女の大きな魅力でさえあるのに、「セックス・アンド・ザ・シティー」の吹き替えを聞くとまるで別人。声優さんの演技力以前に、声そのものが違うし、それ以前に言語の違いが壁になっている気がします。

サンドラ・ブロックなんかもどの吹き替え聞いても彼女の魅力が半減していてがっかりしちゃうのですよ。