ブログネタ:【夏休み企画! 夏満喫ネタ 第二弾】夏の麺といえば、そうめん?冷やし中華?
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ちなみに札幌では「冷やしラーメン」と言ってました。
もちろんお店ののぼり(?)とかポスターも「冷やしラーメン」です。
そもそも「中華ソバ」と言わずに「ラーメン」が広まった地域ですからね。
というわけで札幌時代の私は韓国料理の冷麺をてっきり「冷やしラーメン」の略称だと思い込んでましたわ、無知って恐ろしい。
札幌で食べる冷やしラーメンは、自宅で作っても当然麺は西山製麺の太い縮れ麺。これに蒸し鶏、細切りのキュウリ、錦糸卵、クラゲの酢の物、千切りのハム、白菜の酢漬け、紅ショウガなどを彩りよくかつ所狭しと土台の麺が隠れるぐらいにてんこもりにして、特製の「冷やしラーメンのタレ」をたっぷりかけて頂きます。つるつる~っと食べられるので、必ずお代わりしたものです。
これは麺のゆで加減が命で、固めにゆでたのをすぐに流水にさらしてラーメンのぬめりがなくなるまで洗い流し、よく冷えた所で充分水を切ってからお皿にあけるのですよ。
そうなんです。
麺は流水で洗い流した時点で、充分冷えているんです。
札幌の水道水は夏でも冷たいんです。しかも美味しい。
この水さえあれば、冷やしラーメン自宅で美味しく作るのに何の秘訣もいらなかったですね。
だから札幌に住んでた頃なら寸暇をおかずに「冷やしラーメンの方が好き!」と答えたと思います。
でも今は本州の、しかもマンション住まいなので。
夏の水道水はぬるくてまずい。これ常識。
麺を美味しく食べるために充分な冷流水を必要とする冷やしラーメンには致命的です。だって、お皿にのせた段階で麺がぬるいと、「冷やし」にならないじゃないですか。
冷やしラーメンのタレの方をどんなに冷やしていても、麺や具の全体量に対するタレの量が絶対的に少ないので、どれだけかけてもそれだけじゃ冷えないんですよね。
そうすると「麺を冷やす」というもう一手間が必要になってきますが、その間にも麺はどんどんのびてしまいます。そうなったらもう美味しくない。
お皿の下に保冷剤を敷くという手もありますが、これは安定が悪くてこぼれそうで落ち着かない。
となると、麺を洗い流すため、冷やしラーメンを食べる数時間前から冷蔵庫で大量の水を冷やしておかなくてはならないわけですが……それでなくても夏場の冷蔵庫は一杯一杯なのに、そんな余裕はないわけです。
っていうか、たかだか「冷やしラーメン」のためにそこまで手間をかける気にはなれないというか。
それにそこまでしたところで、そもそも麺が違うのでどうしても自分が求める味には絶対ならないわけですよ。
そんな理由もあって、いつしか自宅で冷やしラーメンを食べることはなくなりました。
代わりに食べるようになったのがソーメンですね。
ソーメンはゆであげる際に美味しい水を使えば、洗い流すのは水道水でも問題ないですから。
冷やして食べるためにはその後ソーメンの上に美味しい水で作った氷をおけばいいことですし、ソーメンつゆにも氷を入れて充分冷やせば、少量ずつ麺を取ってつけて食べる分には問題なく冷たいので。
というわけで、今なら軍配はソーメンの方に上がるでしょう。
でも結局何を作るにしても、料理は美味しい水が命ですね。スパゲティゆでるのにも美味しい水を使うのが美味しく作るコツですからね。
よく
「札幌は食べ物が何でも美味しいんですってね」
って聞かれるんですが、本当に美味しいのは水なんです。
いつまでも水の美味しい札幌であって欲しいと思います。