「サイラ-!!」と叫びたくなりますが、スポックです。眉毛が違います。
スポックですから勿論耳もとがってます。
サイラーのくせになまじオリジナルのスポック(レナード・ニモイ)に似ているのが腹立たしいです。
画像はクリックで拡大しますが、おすすめしません。だって髭剃ったあとの毛穴からもう濃い髭がくっきりとのぞいているのまで見えるんだもん。どんだけ剛毛が生えてくるんだよ、サイラー。次は狼男にでも変身して下さい。
そのサイラー(「HEROES」の悪役)よりよっぽど悪人面のカーク。
泣くぞ!
こんな悪相の船長見たら子どもが(縮小しても悪人面は治らなかったか)。
オリジナルのカークだって決して清廉潔白な人間じゃありませんが、それにしてもこれはあんまりな……。外交に行った先で人類の評判落としそうな面構えじゃありませんか(←そこまで言うか)。
「LOST」見ていても分かりますが、監督のJJエイブラムズって群像劇の中心人物にいわゆる「いい人」はおきません。最初はいい人そうに見えても実は……ってのがパターン。逆に目に見えて悪そうな奴が心根は優しいとか、そういう設定が好き。
ってゆーか、いじっている内にキャラクターの悪い面ばっかり掘り下げたくなるんだろーな、きっと。
「LOST」の場合は第二シーズンあたりでどーんと悪くなりましたが、この「スタートレック」だと映画の撮影中から掘り下げ始めてどんどん悪くなっちゃったんじゃないでしょうか。特にカーク。見るのが恐い。
演じているのはアントン・イェルキン。この画像だと目ばかり大きくて腹に一物ありそうに見えますが、普通に撮ればちゃんとそれなりに普通に見えます。
それなりに普通の写真。
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何故「それなりに」をつけてるかというと、恐らくこの方は表だっては現せない感情を胸の奥に抱え込んでいるキャラクターを演じるのが多い俳優さんだと思うので。外見は普通に見えても内面はそうじゃないという役ですね。
「クリミナル・マインド PATRICKジャパン」というWOWOWで放映されていたドラマがあって(公式サイト )、実は私はそんなに好きではないのですが、唯一滂沱の涙を流したエピソードがあるんです。
「殺人衝動」 #11Sex, Birth, Death というタイトルのエピソードで中心となる少年を演じた時の演技がもう素晴らしくて。彼が演じる痛々しくもけなげな少年の姿を見ながら、涙がポロポロこぼれて止まりませんでした。
その彼がどんなチェコフを演じてくれるのかと思うと、それだけでサイラーのスポックと悪人面のカークを我慢する気になります。
このアントン君、実は「ターミネーター・サルベイション」の中でカイル・リースも演じます。元のマイケル・ビーンとは少々イメージ違いますが、いい感じなのではないでしょうか?
「スタートレック」も「ターミネータ-」もSF大作ですので、アントンが「SF映画界のオーランド・ブルーム」と呼ばれる日も近いかも?