*これは去年の公開時に劇場で見た時の感想です。別の所に書いた物を、今回WOWOWで放映があったので転載しました。
公式サイト
によると、「ラスト7分11秒まで真犯人は絶対わからない」とのこと。
だから真犯人が分かった瞬間には、
「よかった、後7分11秒の辛抱でこの映画終わる」
と心底ほっとしたものである。もはや真犯人なんて誰だっていいやという気分になる程退屈しきっていたので。
この映画、全編思わせぶりな演技と怪しい雰囲気を漂わせているだけで、サスペンス性が全くないのだ。
しかもハリー・ベリーにブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビーシと好みの俳優さんが揃っているのに彼等の演じる役柄に魅力が全く感じられないのには、あきれるを通り越して悲しくなってしまった。
それぞれ裏の顔がある役を演じているのだが、だったら表だけでももう少し魅力的にしておけばいいものを、表は感じが悪くて裏がもっと感じ悪かったら、見ていて気分悪いだけである。
ハリー・ベリーがこの役を選んだ理由は分かる。脚本上ではとてもおもしろい役だったに違いない。彼女は役になりきってその複雑な心情の現れを迫真の演技でもってやり遂げたと言っていい。けれども同情のカケラも感じる余地のないその役を、ワタシは好きになれなかった。そういう風に登場人物達を突き放して撮るのがこの監督の作風なのかもしれないが、共感の抱けない映画など見ていてもつまらないのよね。
ものものしいドラマにしたワリにはテーマ薄いし。
「犯罪はひきあわない」とか「悪事は必ず露見する」とか、黴が生えるほど昔から言われていることじゃん。
今更そんな当たり前のことヒネリもなく映画にされたって、おもしろくもなんともないわ! それなら「CSI」の方がよっぽど説得力あるし、スピーディーでサスペンスに満ちていて傑作エピソード揃いだっての!!
「犯罪はひきあわない」とか「悪事は必ず露見する」とか、黴が生えるほど昔から言われていることじゃん。
今更そんな当たり前のことヒネリもなく映画にされたって、おもしろくもなんともないわ! それなら「CSI」の方がよっぽど説得力あるし、スピーディーでサスペンスに満ちていて傑作エピソード揃いだっての!!
そういえばハリー・ベリーのカレシ役で「CSI」のウォリックが出てました。次はもっと作品選んでほしいです。