「おっと、私には感情は無い。感情は無いんだぞ」
「それにしてもここはいいな、広々として」
「広い宇宙に自分がたった一人だと感じるよ。もちろん私には感情はないが。
艦長達を騙して緊急用脱出カプセルに押し込んだ甲斐があるというものだ」
「おい,どうしてここはこんなに狭いんだよ。お前もっとそっち行けよ,スコッティ」
「無茶言うなよ、俺達ベルトでここに固定されてんだぜ。少しは我慢しろよ」
「そうですよ、あなた達メタボの腹が空間を侵食してるから、その分この部屋の空気も少ないんですからね。これ以上少ない酸素を消費しないで下さいよ!」
「「スールー、貴様、そこまで言うか~!!!」」
こうしてエンタープライズは最後のフロンティアへの航海に出る直前、メインの士官の半数近くを内輪揉めで失ったのでした。あのスポックはやっぱりサイラーだったんですね(←ウソ)。