「マックス・ペイン」公式サイト  こんな↓おもしろデコが作れる機能付き


Who killed Cock Robin?


マックス・ペインの試写会に行って参りました。

予告編(公式サイトで見られます)から予測したようなストーリーとは展開が違っていたので、結構びっくりしたというか。


とにかく、マーク・ウォールバーグが一人でこの世界を成立させていました。彼の演技力って、やっぱりすごいのね。


ただ、「爽快」というのとはちょっと違うような。

常に眉根にシワをよせて苦痛(精神的にも肉体的にも)に耐えているマークの表情が好きな人ならともかく、私としては笑顔の一つも見せない主人公をずーっと見守っているのは結構しんどかったです。いや、マーク・ウォールバーグは好きなんですけどね。好きな分、彼の辛そうな様子を見ているのは負担。


マーク・ウォールバーグという俳優は、常に胸に怒りを秘め心に復讐を誓っているような役が多くてまたそれが似合うのですが、その感情の解放を「爽快」と受けとめられるかどうかは見る側にかかっているわけで、残念ながら私はそうではないのですね。彼の演じる役のラストって、私にはいつも心が重くなるものです。好きな人にはこたえられないのでしょうが。



さて、この映画ではニコリともしないマークの代わりに笑顔を振りまいていたのがなんとスクレ


スクレですよ、スクレ、「プリズンブレイク」の。


すいません、「マックス・ペイン」からは話がズレますが、「プリズンブレイク」って偉大な作品ですよね。とにかく刑務所の中にいた奴ら、どのキャラも立ちまくりで、「プリズンブレイク」以降は出演者の誰を見てもその時の役名で呼んでしまいますわ。マイケルなんて顔見てもまずウェントワース・ミラーなんて長い名前、出てこないもん。マイケル、といえばスコフィールドまで自動的につながって出てくるのに。


「プリズンブレイク」の主役であるウェント君は「白いカラス」で、その兄リンカーン・バロウズを演じたドミニク・パーセルは「リベリオン」で、それぞれ以前から知ってた顔だったんですけどねー。ドミニクなんかその後どの映画で見ても出てくる名前は「リンカーン」ですわよ。


去年だったか、テレビで彼が主演の「カニング・キラー 殺戮の沼」なんてのを放映した時はそのタイトルがどうしても覚えられなくて面倒になった挙げ句

「ほら、リンカーンの出てくるワニの沼の映画だよ」

とワケのわからない事を身内に口走ってました(この映画で印象に残ったのがリンカーンとワニと沼の三つしかなかったらしい)。


主役二人の次に印象的だったのが当然Tバッグ。

Tバッグはそれこそ「マックス・ペイン」にも出ているオリガ・キュリレンコと「ヒットマン」で共演してたり、去年の年末には「地球が静止する男」で気を吐いてたりしましたが、この方も顔見た瞬間

「あ、Tバッグ! こいつぅ♪」

って感じで、ロバート・ネッパーなんて名前はまず出てきませんね。


それでもロバートは来日してくれたから、何とか名前覚えたんですよ。


スクレはスクレですねー、いつまでたっても。

「トランスフォーマー」に出ていたのを発見した時も

「スクレだ~!」

と身内一同で大喜びした挙げ句、役名は覚えずじまい。その時役者名は確認したはずなのに、結局覚えられずじまい。名前自体が、ちょっと英語名と違うのか聞き覚えがないものなので。


そもそもは「プリズンブレイク」を見た時にスクレという名前が珍しくて覚えるのに苦労しているので、一度覚えてしまったらもう二度と記憶から手放したくないというのが本音です。


もう、いいじゃん、スクレはスクレで。

この世に何人スクレファンがいるかは知らないけれど、ファンなら絶対見に行くべし、「マックス・ペイン」。

かなり最初の方から思わせぶりにニヤニヤ笑いつつ登場してくださいます。マークが笑わない分、彼がずーっと笑顔でサービスしてくれてるのでしょう。


スクレっていうと、見かけはちょいとイカつい強面のお兄さんなんだけど、実は気のいいあんちゃんっていうそのギャップが可愛いのですが、「トランスフォーマー」でもそういうギャップを生かした役を演じてました。なんか、実際は恐い人じゃないのに、外見がコワイのでそう思われてる、みたいな感じですよね。


で、どうして外見がコワイのかというと、顔もさることながら服の下に透けて見える体が立派だからなんですよ。筋骨逞しいんですな。


「マックス・ペイン」ではその筋肉隆々たる体を惜しげもなく見せてくれてます。寒風吹きすさび、雪の舞い散るニューヨークのビルのてっぺんで! 雪はCGIによる効果にしろ、脱いでるのは本当だからスクレの役者根性には脱帽です。いーかげん俳優名も覚えなくっちゃ。アマウリー・ノラスコですね。ああ、覚えにくい! 一生スクレで終わりそう……。


もちろんスクレの他にも名優が脇を固めております。

「アイアンマン」と「ファビュラスベイカーボーイズ」を見たことがある人なら笑っちゃうようなキャスティングとか……これ以上は書けませんが。



凍てつくニューヨーク(アタシ、網走あたりの港町かと思いました。流氷が接岸してるように見えるんだもん)を舞台に、氷よりも冷たい男マックス・ペインが、そこここに残されたホットなスクレの足跡を追います。ウクライナ系の美女もからみ、銃撃に爆発と派手なシーンもてんこもり!


マーク・ウォールバーグとスクレのファンなら、お見逃しなく!