「路上のソリスト」公式サイト  字幕付き予告編付き


5月公開予定とされてましたが、ギリギリ30日に決まったようです。


主演はロバート・ダウニーJr.
Who killed Cock Robin?









とジェイミー・フォックス。
Who killed Cock Robin?









Who killed Cock Robin?


この予告編を見ていると、どうしても思い出されてしまうのはドン・チードルとアダム・サンドラーの「再会の街で」(公式サイト


「路上のソリスト」は実話に基づいているそうで、主人公二人の境遇や職業は「再会の街で」とは全然違うものですが、予告編を見る限りではロバートとジェイミー二人の関係性が「よく似ているように思えます。


「路上のソリスト」では音楽がどれだけ作品に深く関わっているかがポイントになるでしょう。私はバッハの無伴奏チェロ曲を聴いた時点で諸手を挙げて降参なのですが。


バッハの音楽は、楽器が少なければ少ないだけ、直接人の心に入り込んできます。

余分な音符が一切ないので、表層意識を簡単に突き抜け、いきなり深層に突き刺さってくる感じなんですよね。


「リ・ジェネシス」で、アスペルガー症候群の天才ボブが視力を失って入院していた時、ベッドサイドでデイヴィッドにかけて貰っていたのがバッハの「ゴルトベルク変奏曲」でした。


この曲は、聴く者に、外の世界を一切感じさせません。

音色は常に聴く者の精神を内へ内へと誘います。

目の見えなくなったボブにとってこの曲を聴くことは、視覚を通じた外界への興味を遮断する役目を果たしていたのです。

このメロディーにのって自分の精神を探求することで、ボブは視覚を失うという恐怖から逃れていました。


そのぐらい優れたバッハの用い方を「路上のソリスト」がしているのなら、それでもう作品としては勝ったも同然かもしれません。