ブログネタ:し、しんどい! でもやらなくちゃ! どう乗り切る?
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そういう時って、考えが一つの事に凝り固まっちゃって他の事にまで気が回らなくなってるんですよね。
一つの問題にばかり頭を使っていると、それ以外の問題に思いが至らなくなって、考えが硬直してしまう。
それは「集中」ではなくって「執着」。
ひとつの物事にばかり執着し始めると頭の中でも柔軟性が無くなって、結果的に自分自身を追い詰めることになってしまう。
崖っぷちに追い詰められた危機感が好きっていうアドレナリンジャンキーならともかく、仕事の上では一つの考えに拘泥し続けるのは私にとっては決して良い結果を生まないので、あ、これやばいな、と思った時には休憩を取って一旦頭を休めます。
一番いいのは30分でもいいから眠ること。
睡眠をとってリフレッシュした頭は違った方向から物事を捉えられるようになるんです。
眠ることができない時は、思い切って全然違うことをやります。
たとえば5分間だけアメーバピクとか。
アバターになって仮想の空間に入り込むことは現実の世界から考えを切り離すのにもってこいですから。
とはいえ、これは時間を忘れてピグで遊んでしまう危険性がかなり高いので、5分なら5分と決めた時間を守り通す意志の強さが必要となりますが。
まあそうやって意志を鍛え直したところで、改めて自分がやらねばならない仕事にとりかかれば能率も上がるというものです。
なんであれ、「しんどい!でもやること山積み!」って時は時間を区切って自分なりのゴールを決め、一つそれをクリアするごとに達成感を得るように進めればなんとか乗り切っていけます。合間合間に気分転換して、自分で握っている自分の手綱に緩急をつけてやるのがいのです。
現在公開中の映画「レッドクリフPARTⅡ」では追い詰められた曹操にそういうシーンがあります。
この場合仕事=戦争なので、追い詰められたということは曹操すぐにも逃げないと命が危ないという状況なのですが、そこで取り乱すかと思いきや、彼は漢(今の中国)の地図を眺めて何ごとかを呟き始めるんですよね。
何をしているかというと、自分が戦で勝っておとしてきた土地、広げてきた領域を一つ一つ順番に数え上げているんです。
一見、現実逃避しているようにしか見えませんが(実際そうなんだとも思う)、曹操、自分がこれまで成し遂げてきた業績を自分の目で再確認することによって崩れ落ちそうな自我を支え、また再構築しているわけです。
まさにセルフコントロールの神髄!
ゲシュタルト崩壊を防ぎ、パニック発作を鎮めるのにこれ以上の方法はないんじゃないか――映画を見ていて感動してしまいました。これができるから曹操は崩壊しかけた漢という国をなんとか持ちこたえさせ、立て直すという偉業を成し遂げることができたんだな、と納得したりして。もちろんそれは映画の中での話なんですが、説得力に満ちていました。
その後、曹操、すっかり自分を取り戻して事態に冷静に対処してましたからね(事態を収集したとは言いませんが)。私このシーン見て、自分がパニックになりそうになったらこの真似しようと秘かに決意しましたよ。まだできていない事を思い悩んで疲れるより、やり遂げた事を数え上げて心を鎮める方がずっといい。
一番いいのは、そういう状況に自分が陥らないように事前に気をつけることですけどね。世の中、なかなかそう自分の都合のいいようには回ってくれないから。
逃げ出すことができないのなら立ち向かうしかないけれど、でも突撃の前には一旦手綱を緩めて立ち止まらなくてはね。そのコントロールを自分でできるようにするのが大切なのです。