「スポック、来てくれ、敵から通信が入ったらしい」「はい、船長」
「これですか~? 随分ぶっさいくな敵ですねー」
「おまけに何言ってるのかわからんぞ。通信士官、音声は出ないのか?」
「あら、カークったら、いやん、水臭い。ウーラって呼んでって言ったでしょ」
「ウ、ウーラ……」
「カーク、お前いつの間にその女と! 俺との熱い友情は忘れたのか?」
「ひどいじゃないか! もうエンタープライズの整備なんかしないぞ!」
「船長、今の話を総合すると、アンタ二股かけてた事になりませんか」
「な、何を言うんだ、スポック。俺は男には興味ないぞ、ホントだぞ」
「カーク、俺達との事は遊びだったのか……。ひどいじゃないか」
「誤解を招くような事言うな~! 一緒に遊んだだけだろー!」(カーク)
「エンタープライズめ! 俺が折角降伏勧告したのに無視しやがって!」
「野郎ども、かまうこたーねー、一斉攻撃でぶちかましたれ!!」
――かくしてエンタープライズはクルーが痴話喧嘩内輪もめしている最中に宇宙の塵となって消えたのでした。
希代のプレイボーイであるカークが消えた事で、宇宙には再び平和が戻りましたとさ。めでたしめでたし(←大嘘)
おまけのカーク
テレビシリーズとは一味違う(たぶん)カークを見るには、5月29日に劇場へ♪