「イイ男の条件は?」【芸能人の恋愛トーク/TV企画】
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夜明けのマルシェ×アメーバ連動企画


いきなり何もなしには「イイ男」ついて話をすすめるのも大変なので、ちょっとした例を出してみます。



はい、 オザワ、オバマ、カル・マカフリー、アソウ 、の4人が並んでおります。

これはまあ、全員が「その人」というわけではなく、役者さん達がそれぞれ自分のなる相手の特徴をとらえて演技しているわけですけれど、この中でワタシがカッコイイと思う順番をつけるなら、

1:カル 2:オバマ 3:アソウ 4:オザワ

となります。

これは要するにそのまま身長順なので、ワタシにとっての「イイ男」の条件は「身長の高さ」ということになるでしょうか。

問題はその条件の中にプロポーションのよさが含まれるかどうかですね。だってこのカルは結構メタボ入ってますもんね。なにしろ映画「消されたヘッドライン」でカルを演じているため、ラッセル・クロウ、「ワールド・オブ・ライズ」の役作りのため増加させたを体重をさほどおとさなかったですからね。それでも両作品とも見た私から言わせて貰うなら、カルの方が多少は細いし、人間的にはずっとずっと魅力的ですが。

ただ私、ラッセル・クロウはこんなに増量してなくて髪も金髪でスタイリッシュに決めている姿をこの目で見てるんですよね。

4年前のヴェネチア映画祭に行った時、名前も知らない異国のスターさんをたくさん見かけましたが、彼らは何か「スターオーラ」というのか人を惹き付けてやまない魅力で全身が包まれていて、そこらを歩いている観光客はもとより、周りにいるスタッフやプレスとも、そこにいるだけで完全に一線を画しているんです。

名前も知らない、それまで見たことのないような人でも、つい手を振ってキャーキャー言ってしまいたくなるような(実際、やった。あれは一体どこの国の誰だったのだろう?)。

そんな中でも抜群に目立っていたのがラッセル・クロウ。

私正直言ってそれまでラッセルって大して好きじゃなかったんですよね。
「クイック・アンド・デッド」を見ても、「LAコンフィデンシャル」を見ても、「グラディエイター」を見ても、なんかいっつも眉間に縦皺で言いたいことを言わずに呑み込んだような顔して寡黙に戦ってたじゃないですか。
唯一好きだったのが「バーチュオ・シティ」のシド。あれはお洒落でスタイル抜群でハンサムで最高にかっこいいキャラだった。人の命を歯牙にもかけない凶悪無比の人工知能だったけど。

まあ何だかんだ言って、「ビューティフル・マインド」も「マスター・アンド・コマンダー」も見てたから別に嫌いなわけではなかったですが、だからといってキャーキャー言うほどのファンではなかったんです。


それがあなた、ヴェネチアの光の中で金髪を照り映えさせながらニッコリと笑って橋の上から見つめている野次馬に手を振ってくれるラッセルの姿を見た瞬間、
 キャ~、ラッセル~~~!!!  ドキドキ
とか叫んで夢中で手ぇ振っちゃってましたからね。

とにかく彼が向けてくれた笑顔の、チャーミングだったこと!

あんな笑顔を向けられたら、女性なら誰だってメロメロになるだろうと思うぐらい、抗しきれない魅力で輝いていました。決してイタリアの太陽が眩しかっただけではないと思います。

この時、彼の笑顔にハートを鷲掴みにされて以来、さりげなくラッセル・クロウのファンを続けている私です。ええ、表向きはオーランド・ブルームのファンですので(ヴェネチアにもそれで行った)。

オーランドは全身が匂い立つように美しい青年でしたが、でも笑顔のチャーミングさではラッセル・クロウに軍配があがります。


ただ、ラッセルは、その笑顔を映画ではあまり見せないんですよね。
映画では上にも書いた通りい~っつも暗い顔してるのが多いです。

あの時の笑顔に一番近いのを見せて貰えるのが、私の見た中では「マスター・アンド・コマンダー」かな? 艦長として部下を統率していく役ですが、私が部下なら艦長に笑って貰いたい一心で仕事しちゃう! というぐらい魅力的な人好きのする笑顔を映画の中でたくさん見せてくれます。

案外笑ってたのが「ワールド・オブ・ライズ」なのですが、これは役柄が悪かったせいか全然好きになれない笑顔でした。

一番、というかひっきりなしに笑ってるのは「バーチュオ・シティ」のシドで、しつこいようですがこれは人間ではない役なのですが、滅茶苦茶魅力的なキャラクターなんですよね。最初から悪を為すために作られて、その目的のために脇目もふらず邁進するという点である意味純粋な存在ですから、笑顔も純粋なんですわ。悩みがない(人工の)人生ですから屈託というものがない。屈託のない笑顔がラッセルの魅力であるなら、これが一番という事になるでしょう。残念ながら主役はデンゼル・ワシントンの方ですが。

同じくデンゼルが主役の「アメリカン・ギャングスター」、ラッセルも主役のはずなんですが、こっちでは「バーチュオ・シティ」とは逆にデンゼルが悪の魅力でぐいぐい引っ張っていくものでラッセルは少々影が薄くなってしまいました。それでもラストシーンの、与えられた任務をやり遂げて本来の自分に戻った時のリッチー(ラッセル)の姿って何故か微笑ましく可愛らしくって、ラッセル・クロウの魅力全開なのでした。


さて、「消されたヘッドライン」ではその笑顔は「ワールド・オブ・ライズ」に始まり、中盤で「マスター・アンド・コマンダー」に変わります。クライマックスでは悩みを振り切って「バーチュオ・シティ」で見せたマシンのように自分の仕事に徹し、ラストになると「アメリカン・ギャングスター」で見せてくれた彼本来のお茶目さとユーモアを示し、そして最後は編集長という女王に仕える将軍としての務めも立派に果たす「グラディエイター」として去っていきます。

カルとしての外見はともかく、ラッセル・クロウの魅力がこの映画の中には全部詰め込まれているのですから、「消されたヘッドライン」がおもしろくないわけがない。

「イイ男」とは、こういうものです。
内面の人間的な魅力が笑顔を通して黙っていてもあふれ出てくる。
日本語にはそれを表現する時「懐が深い」といいますが、この動画に出ているオザワ、オバマ、アソウ氏と比べても、最も懐が深かったのがカルだった。映ってる本体はぺらぺらのスタンディーなんですけど、でも映画を見ればカルの魅力は分かって貰えると思います。

「消されたヘッドライン」は22日の金曜が初日。是非、その目でお確かめ下さい。


映画『消されたヘッドライン』ワシントン・グローブ社日本支社発 市民ジャーナリスト・サイトバナー