さて、トークショーが終わると次はフォトセッション。
通常の舞台挨拶ですと、絶好のシャッターチャンスだといつのに一般の観客はここで指をくわえて舞台を眺めていなければなりません。プレス用に特別に儲けられた写真撮影枠がフォトセッションですから。
しか~し!!!
今日は、今日だけは違うのです!
私の胸(というか腹)には燦然と輝くプレス用IDカード(?)が乗ってます!!
これさえあればフォトセッションに大手を振って参加できるのです!!!
ま、実際はカメラ構えてるんで手を振ってる余裕はありませんが、立ったりしなければ(後ろのカメラの邪魔にならないように)幾らでも撮影OKと事前にスタッフの方に許可を頂いてるのですよ♪ フォトセッションの最中にシャッター切ってると、まるで自分が本当の記者になったかのような錯覚さえ覚えてしまいましたわ、わはは♪
さあ、本日の特別ゲストの登場です!
――のスタンディー(ほぼ等身大の俳優立像切り抜き立て看板)氏。
薄々見当はついていたものの、場内からは失笑もちらほら。
まあ、このラッセルはスタンディーにしてもかっこいいとは言い難いので……。
彼のこの体型については、「役作りである」事が力説されてました。
新聞記者であるカル・マカフリーを演じるために、わざわざ体重を10キロも増やしたんだとか(映画見た私にとっては信じがたいです。軽く20キロは肥えただろ、みたいな)。
というのも新聞記者というのは不規則で不摂生で不健康な食生活をおくりがちになるので、どうしてもこういった――メタボな――体型の人が多くなるんだとか。なるほどね。
でも、ドラマ「ステート・オブ・プレイ」のカルの方は全然メタボじゃなかったですけどね。服装もここまでダサダサじゃなかった。ま、ラッセルの役作りが徹底しているということでここは納得しておきます。
今度は左。
日米首脳プラス元民主党党首がそろってラッセルにそっぽ向くの図。
国家間の友好を慮って体裁だけは整えたものの、心は通っていないの図。
私の前はカメラマンさん達の席だったもので、この時はさながら後ろ頭のオンパレード。最後はもうあきらめてました。
フォトセッションの終了と共にお三方とスタンディー君は舞台から引き上げ、記者やカメラマン達も移動です。
この後場内は暗くなり、ようやくお待ちかねの「消されたヘッドライン」の試写が始まるのでした。