サム・ライミ監督、27年ぶりのカンヌで原点を再確認  


(記事より抜粋)


『スパイダーマン』シリーズで知られるアメリカの監督、サム・ライミ監督の最新作『Drag Me to Hell』がミッドナイト上映でお披露目された。


スパイダーマン』のようなビッグ・バジェットのアクション映画とは違い、ライミ監督の原点のようなホラー作品で、老女に取り憑かれる銀行員をアリソン・ローマンが演じている。

大きな効果音と悪趣味ギリギリの手法で主人公をいたぶる作風もそうなら、カンヌ映画祭もサム・ライミ監督にとって原点のような場所だと言う。「1981年と82年に『死霊のはらわた』を持ってカンヌ映画祭のフィルム・マーケットに初参加したんだ。映画を作るときは誰も資金援助などしてくれるわけもなく、藁をもすがるような気持ちでカンヌにやってきたけど、最初のスクリーニングでフランス人観客たちがとても気に入ってくれた。また、観客の中にひそんでいたイギリスとフランスのエージェントと契約することができて、それを聞きつけたアメリカの映画会社が『映画を買いたい』と言ってきたんだ。つまり、僕はカンヌに拾われた監督なんだ」(サム・ライミ)。

そういう監督にとっての特別な場所での上映は大成功に終わり、深夜上映につめかけた多くのファンは熱狂し、さながらロック・コンサートのようだったそう。芸術的な作品から、観たこともないようなホラー作品まで、カンヌの観客が受け入れる幅は広い。そうしたところから、次のタランティーノ、次のサム・ライミが生まれるのだろう



「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」ポスター
Who killed Cock Robin?

いやっすね~~~。