バラエティ・ジャパン より
>ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した『天使と悪魔』が、2週連続で興行ランキングのトップに立った。23、24の2日間で、観客動員28万人、興行収入3億7282万円を記録し、『余命1ヶ月の花嫁』の18万5000人、2億5784万円を上回ったもの。これで15日の公開から24日までの10日間で118万9000人、14億9859万円を記録したことになる。
洋画の不振が相変わらず続くなか、今年上半期で最も期待の高い1本だった『天使と悪魔』は、まずは無難な2週目を迎えた。昨年12月以降に公開された洋画で、これまでトップに立っていたのは『ウォーリー』の約40億円。『天使と悪魔』は、順調にいけば40億円台が見込まれており、今年の洋画のトップになる可能性もある。
神奈川県にあるシネコンの営業担当者は、「当初は30代から40代以降の観客が多かったのですが、この傾向は2週目に入ってもそれほど大きく変わっていません。社会現象化し、若い男女が多かった『ダ・ヴィンチ・コード』(91億円)との違いがそこにあります。今後、比較的年齢層が高い観客をターゲットにした作品があまりないので、息の長い興行になることも考えられます。さらに期待したいですね」と語っている。
ちなみに、22日(金)に公開された『消されたヘッドライン』、23日(土)公開の『BABY BABY BABY!』は、ともに興収1億円に届かず、厳しいスタートを余儀なくされている。
まあ、「消されたヘッドライン」は「天使と悪魔」と違い、派手な見せ場のある作品ではないので。
ストーリー展開は映画の「天使と悪魔」よりずっとおもしろいんですけどね。
ジャーナリズムの凋落は案外この興行収入結果に如実に現れているのかも。