シネマトゥデイ より
SMAPの木村拓哉、イ・ビョンホンら日米韓スターが競演したトラン・アン・ユン監督の最新作映画『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』で主役を務めたジョシュ・ハートネットが、このほど都内でインタビューに応じ、共演の木村や撮影秘話について語った。
本作には、ハリウッドで活躍するジョシュをはじめ、日本から木村、韓国からイ・ビョンホン、香港からショーン・ユーとさまざまな国から集められた俳優たちが出演している。いろんな国の言葉が飛び交う現場は、さぞかし大変だったと思われるが、
「実際、俳優たちはいろいろな国から集められていたし、監督もベトナム出身、スタッフたちもフィリピンに、韓国に、アメリカにスペイン……と本当に多国籍だったよ。でも、撮影自体は本当に楽しかった。どこの国の人たちと、どこの国で撮影しようと、こんな映画が撮りたいという目的意識さえはっきりしていれば、まったく問題はないんだよ」
とインターナショナルな現場を心から楽しんだようだ。
日本から参加した木村との共演について聞いてみると、
「彼とは一緒に演技をするシーンがあまりなかったけど、ラストシーンで一緒だったんだ。そのときに『hey,what's up?(やあ、調子はどう?)』ってあいさつし合ったんだよ。すごくクールだよね!」
とすぐに気心が知れた様子。
ジョシュは、木村のSMAPとしての顔を知らなかったと明かし、
「彼が日本のバックストリート・ボーイズみたいな、人気者だってことは知らなかったんだよ! 日本に来て、みんなが木村のことを愛してるしね! 国民的アイドルとも言われているみたいだけど、アイドルみたいな一面は一度も見たことなかった。彼に関する質問の多さからも、人気がわかるよね!」
と日本での木村への関心の高さにビックリした様子。
ラストシーンまで一度も交わることのない木村とジョシュは、衝撃的なラストを迎える。
「彼は、俳優としての仕事にとても集中していたし、監督にも意見をたくさん出していた。すごく衝撃的だったと思うけど、あのラストシーンは、とてもクリエーティブな仕事ができたと思っている」と満足げ。
「本当に気が滅入ってしまうほど、自分を追い詰めて撮影していた」というジョシュは、ラストシーンを演じて「なぜか救われたような気持ちでいっぱいになった」という。
今まで誰も見たことのなかった、日本人俳優木村とハリウッド俳優ジョシュが作り出した最高の化学反応を、その目で確かめてもらいたい。