シネマトゥデイ より(以下抜粋)


映画『ROOKIES -卒業-』が、先週第1位の映画『ターミネーター4』などSF大作2作品に競り勝ち、先週弟2位から再び首位に返り咲いた。公開23日間で興行収入は60億円を突破。映画『レッドクリフ Part II -未来への最終決戦-』を追い抜き、今年公開作品で第1位の記録を達成した。

 初登場の『トランスフォーマー/リベンジ』は第2位。2007年に製作されたマイケル・ベイ監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮による映画『トランスフォーマー』の続編で、主演のシャイア・ラブーフはじめキャストとスタッフが再結集した。2007年に公開された前作では、様々なマシーンに姿を変え地球に潜伏していた金属生命体たちが、瞬時にロボット状の姿にトランスフォームする革新的映像で、世界興収7億ドル(約669億円)を突破する大ヒット。今作では、2億ドル以上の製作費を投じ、世界各地に侵入を始める悪のロボット軍団ディセプティコンの生き残りに立ち向かう人間たちの姿を描く。


 『ターミネーター4』は公開2週目で第3位と、早くも順位を2つ下げた。世界的ヒットシリーズの6年ぶりの新作。


 第4位は、映画『劔岳 点の記』。日本映画界を代表する名カメラマン・木村大作氏が50年の映画人生を懸けて最初で最後の監督作と公言した入魂作。新田次郎の同名小説を原作に明治40年、その険しさから「針の山」と言われ人を寄せ付けない未踏峰であった劔岳に、測量手・柴崎芳太郎と山岳案内人・宇治長次郎が挑んだ実話を映画化した人間ドラマ。出演は、浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおいほか。ロケが行われた富山県では13日から先行上映。その成績(観客動員2万8,087人、興収3,013万1,300円)と全国公開初日2日間を合わせて、観客動員26万115人、興収2億9,277万3,700円となった。50代夫婦を中心に幅広く集客し、男女比は49:51とほぼ拮抗している。


 初登場ではほかに、映画『愛を読むひと』が第5位にランクイン。第二次世界大戦後のドイツを舞台に、劇的な再会を果たした青年と21歳年上の女性の悲恋を描く。原作はドイツ人作家ベルンハルト・シュリンクの世界的ベストセラー小説『朗読者』。主演のケイト・ウィンスレットが6度目のノミネートにして米アカデミー賞最優秀主演女優賞を初受賞した。


 次週は大人気アニメシリーズの最新作映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などが公開。『ROOKIES』の首位キープなるか?