シネマトゥデイ  より(以下抜粋)


全国に店舗を展開するTSUTAYAのウェブサイトTSUTAYA onlineが2009年上半期のレンタルDVDのレンタル本数ナンバーワンを発表し、映画『ハンコック』がナンバーワンを獲得した。


 『ハンコック』はハリウッドのヒットメーカー、ウィル・スミスが主演のヒーロー・アクション。アルコール好きで力加減のできない嫌われ者のヒーロー、ハンコックが、愛される真のヒーロー目指しまい進していく。砂浜に上がったくじらを海に投げ入れたりと、これまでのヒーロー像をくつがえす型破りな活躍がウケて映画もヒットしたが上半期の興収ナンバーワンほどのヒットではない。レンタルランキングと興行収入ランキングには微妙なズレがあるといえよう。


 2位は『M:I-2』などの巨匠、ジョン・ウー監督が100億円を投じて作り上げた歴史アクション大作『レッドクリフ Part I』。『レッドクリフ Part II』の公開前プロモーションの一環で、DVDの発売前に『レッドクリフ Part I』を地上派放映するなど、掟破りの作品だったが、レンタルにはあまり影響がなかったようだ。


3位はアンジェリーナ・ジョリーが大暴れする『ウォンテッド』が入り、『レッドクリフ Part II』を洋画とみなせば、ベスト3はすべて洋画で占められていることになる。


4位は『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』、5位に『花より男子ファイナル』と邦画が続く。


1位から10位までは以下のとおり。


1位『ハンコック』
2位『レッドクリフ Part I』
3位『ウォンテッド』
4位『20世紀少年 第1章 終わりの始まり』
5位『花より男子ファイナル』
6位『ハプニング』
7位『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』
8位『おくりびと』
9位『容疑者Xの献身』
10位『デトロイト・メタル・シティ』



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「ハンコック」が去年見た映画の中では一番のお気に入りの私としてはこの結果は嬉しい限り♪ 「ダークナイト」は内容的には最高だと思うけれど、何度も続けて繰り返して見たいとはさすがに思えない作品だけど、「ハンコック」は見終わったらすぐまたもう一回見たくなっちゃうような映画なのだわ(去年劇場で8回見た)。


ハンコックというコミックの主人公のようなスーパーヒーローをウィル・スミスが演じる事で日本のコミックやアニメの様な表現をとても上手に取り入れてたのが、日本人がレンタルしてテレビで楽しめる要因なのではないかしら。その表現の巧みさは、たとえば今年の「ドラゴンボールエボリューション」や「GOEMON」なんかをはるかに凌いでいて、しかもそれがリアルに見えるのよね。それはやっぱりウィル・スミスとシャーリーズ・セロンという二人の名優の演技力のおかげなんだけど、ジェイソン・ベイトマンの存在感も非常に大きいのだわ。


「ウォンテッド」もやっぱり凄く斬新な映像表現ではあるんだけれど、どこかコミックやアニメーションの影響を感じる部分がある。そういう作品が恐らく日本のテレビで見る上では、お客さんを惹き付ける力を発揮するのかも知れない。


だって日本で人気がある邦画だって、結局はコミックやアニメの実写映画化なんだもんね。