シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)
現在アメリカのサンディエゴで開催中のコミック・コンで、ティム・バートン監督の話題の映画『アリス・イン・ワンダーランド』のパネルディスカッションが行われ、サプライズゲストとして主演のジョニー・デップが登場した。
プレゼンテーションの最後にバートン監督が「僕には想像上の友だちがいるんだ」と言うと、突然ジョニーが舞台に登場。集まった観客約6,500人は一斉に大歓声を上げた。バートン監督の新作は、世界中で愛される児童小説「不思議の国のアリス」をベースにしているが、「ルイス・キャロルの本をそのまま映画化したのではなく、本の中のキャラクターやシーンを取り出し、ストーリーをアップデートした」ものだそうだ。観客の要請に応えて、3度も繰り返し上映されたクリップには、ジョニーふんするオレンジ色の髪の帽子屋、ヘレナ・ボナム=カーターふんする赤の女王、アン・ハサウェイふんする白の女王、そして白ウサギや眠りネズミなどが登場、アリスの体が小さくなるシーンなどが披露された。バートン監督ならではのオリジナリティーにあふれた素晴らしい映像に大きな拍手が起きた。
バートン監督は「ジョニーとは何度も一緒に仕事をしてきたけど、オレン
ジのヘアーのキャラクターをやってみたことはなかったよね(笑)」とコメントし、それぞれのキャラクターが画面に映し出された後には「フリークショーみたいだよね!」と観客を笑わせた。
ジョニーは常にコスチューム選びにかかわるそうで、「彼は、着るもののルックスがキャラクター作りに大きく影響を与えるタイプの役者なんだ。靴をはじめとしてね」と語った。意外なことに、バートン監督がコミコンのパネルディスカッションに登場したのはこれが初めてなのだが、観客としてコミコンに参加していたそうだ。「1970年代、僕が学生のころからコミコンには来ていたよ。ほとんど人がいなくて、ひどいスライドショーを見せられていたんだけどね」と話していた。
ところで、コミコン・スペシャルとして、コミコン会場近くに、本作で使われた美術や衣装、小道具が特別展示されておりマスコミだけに披露された。アリスや帽子屋、赤の女王たちの衣装や、ティーパーティーのセット、そして実際に撮影に使われた赤の女王や白の女王の宮殿のミニチュア・セットなどが飾られ、摩訶不思議なバートン・ワールドを垣間見ることができた。