だってケアを受けたのはもう一週間も前なのに、今日に至るもまだお肌はしっとりしてるんだもん♪(←決して汗ばんでいるのではない)

今回漢方薬舗しおみの杜(フェイシャル 銀座)さんで無料体験の希望者を募集されてたのですが、応募の決め手は「無料」ではなかったのですよね。

「無料体験」をうたうエステサロンはたっくさんあるけれど、私の知る限りではどれも行ったら最後なかなか解放してくれないのが常なのよね。それですっかり嫌気がさしてエステからは遠ざかっていたのだけど、しおみの杜さんの場合

※商品やチケット等の勧誘は、一切行いませんので、安心してご来店ください。

と最初に断り書きがついていたのですよ。これは非常に安心感をもたらすというか、心の支えになる一文でした。

それと「漢方」ということ。
私が中国にいた時のお友達が日本人の薬剤師さんで、彼女が現地で漢方や中医のお勉強をしていたこともあっていろいろと効果を聞き及んでいたのも大きかったです。お友達の方はその後「薬膳」の道に進まれ、私もそのお料理教室に参加したりしてたので効能が確かな事は身をもって体験してたんですよね。

それで、これなら大丈夫かな、と思って申し込んだんです。

その後サクサク話が進んで、いよいよフェイシャルケアをやって頂く段になりました。
それでもビルに入りエレベーターを降りるまではドキドキだったんですが、こちらがドアを開けようとするより早く、エレベーターの音を聞きつけたのでしょう、中からさっとドアが開けられたんです。



光あふれる店内。グリーンのアクセントが効いてます。
Who killed Cock Robin?



向こう側に落ち着いたイメージの施術台が見えます。
Who killed Cock Robin?



ドアをあけてくれたのはなんと白衣の美青年。びっくり。
電話の応対をしてくださったのも若い男性で、とても落ち着いて知性を感じられる声だったのですが、この方だったのでしょうか。胸の名札を見るとしっかり「薬剤師」と書いてあります。

エステティシャンじゃないんだ、薬剤師なんだ、というのにもう一度改めてびっくりしたりして。まあ、「漢方」をうたっているのですから、薬剤師さんがいて当然なのかもしれませんが。

でもさらに驚いた事には、この薬剤師のおにいさんがそのまま私のお相手をしてくださるんですよ。室内にはもう一人たおやかで美しい女性がいて、この有能そうなお姉様もとてもにこやかに迎えてくださったんですけれども、でも受付をしてカードに記入したりしながら相談にのってくれるのはおにいさんの方なんですね。これが礼儀正しく親切な上、気配りもこまやかで、普段そういう男性に慣れてない私はこの辺でもう舞い上がってしまいそうでした。

さらにさらに、施術台の上に横たわると、フェイシャルケアそのものもおにいさんが行う事が判明!
ど~しましょ、美容院ならいくらでも男性に髪を洗って貰ったり切ってもらったりしてるけど、ここここここはいわゆるエステサロン、お顔のマッサージをやって頂くところではないのかしら。だだだだ男性の指でだだだだ大丈夫なのかしら、と心の中でうろたえる私。

これが全くの杞憂でして。

まずクレンジングから始めますねとおにいさんの指先が私の顔に触れたとたん
「う! 違う!!」
と体に電流がはしる思いでした。

この指先の繊細なタッチときたら!

この感触を身をもって体験できただけでも今日ここにきた甲斐がある、と開始5秒でワタクシ確信してしまいました。

おにいさんが私の顔に触るときのえもいわれぬ感触、もしもこれが「ソフトタッチ」というものなら、今まで私が体験したマッサージなんて荒療治もいいところ。おにいさんの指先の圧力がケーキの上に美しく飾られる生クリームのそれだとしたら、私が自分で自分の顔に施してたのは餅つきかパンこねがいいところだわと思ったりして。

まさに天使の羽根がくすぐるがごときフェザータッチに陶然として心も天国に遊びそうなんですが、気持ちよすぎて眠ることもできないという……これははまる、病みつきになる、と思いながらうっとり顔をおまかせすること小一時間。

クレンジングのあとはローションパックで、たっぷりと化粧水をしみ込ませたパックを顔にのせていくんですが、これがまたスグレモノで、最初はガーゼかティッシュのような布が置かれたような感覚なのに、何故か私の顔の凹凸に合わせてぴったりと吸い付くように密着するんですよね。

あとで教えて頂いたんですが、これは特製の伸縮自在コットンなのだそうです。これを何枚か重ねるのですが、市販品の目の部分に穴のあいた美容液マスクとは一味も二味も違うもので……これもはまりそう。

マッサージも、私が中国で受けてた背骨矯正用のあちこちの関節がバキバキ鳴るようなマッサージとは全くの別物で、おにいさんの指先のどこに力が入っているのか分からないけどとにかく気持ちいいという感じで、この辺になるとうっかり我を忘れて眠り込んでイビキかいたら恥ずかしいので正気を保っていようと内心で必死に努力してましたね。


施術が全て終わったと告げられ、台から起き上がりがてら自分の頬を触ってみたら、これがもう気持ちよくて手が離せないの!

頬の美しさはよく白桃に例えられるけれどそんなに固くないし、餅肌と言われるけれど餅のようにずっしりとした重みはないし、この柔らかさと弾力としっとりした感触は他の何に例えればいいのかわかりません。

赤ちゃんや幼児の持つ人間の頬の美しさそのものを取り返したって感じ。

これははまります。病みつきになります。あの感触は忘れられません! 何度でも味わいたくなります。



その後供されたハーブティーを前にその日の施術の説明を受けたのですが、薬剤師さんの説明だけあって非常に論理的で科学的で分かりやすかったです。同じ顔でも場所によってお肌の特質が違うので、それぞれの特徴に合わせてローションや施術法を使い分けたりするそうですが、今日の私のお肌にローションがいかに浸透したかを語る時は、まるで実験がばっちり上手くいった学生さんが結果に満足して興奮しているような雰囲気だったのが理系だなあという感じでおもしろかったですね♪



菊花ベースのハーブティー。
Who killed Cock Robin?
手前のコースターが可愛かったのでこんな写真に……。


お肌がどうなっているのか、どういう状態がお肌にとって良いのかというのも図解で説明して貰えます。
Who killed Cock Robin?


話す内にお姉様の方も資格を持った薬剤師さんだということが分かりました。病院や薬局で調剤のお仕事ができるのに何故このような……私の目から見れば畑違いのようなお仕事をお二人が選ばれたのか不思議でちょっと話を聞いてみたんです。

もちろん私は赤の他人ですからお二人とも詳しい事はおっしゃいませんが、お話しぶりから伝わって来るのは自分達が身につけた薬の知識を使って直接誰か人のためになる仕事をしたいという熱意でした。


お二人のお話を伺う内に思い出されたのがずっと前に通っていた耳鼻科の調剤薬局の薬剤師さんです。

そこの耳鼻科はいつもとても混んでいて、お医者様はぶっきらぼうが乱暴に転化する一歩手前のあたりでなんとか踏みとどまっていたものの人間的な暖かさというのはほとんど期待できない状態だったんですが、その代わりに薬剤師さんが本当に親身になってくれる方だったんですよね。
少々年配の女性でしたが、薬を出してくれる時にいつも強く感じるのは彼女がどれだけ患者一人一人の身を案じているかでした。飲み方や塗り方の指導はもちろん、その時の患者の状態を見てあれこれと的確な指示を与えてくれるのですが、彼女がどれだけ心配し、身を慮ってくれているのか痛いほど伝わって来るんですよ。
私は彼女自身がお医者様であったならどれだけよかっただろうといつも思ってました。
常に患者さんのために自分自身でできることは何かないのだろうかと自問しているような女性でしたから、臨床医の方がずっとむいているんじゃないかと。
でも彼女自身は御自分の薬剤師としての仕事を蔑ろにしたりはせず、常に全力で打ち込んでいました。
その薬局に行くたび、頭が下がる思いをしたものです。

お二人のお話を聞く内に、きっとお二人とも彼女と同じような使命感を内に秘めた薬剤師さんなんだろうなと思ったんです。お肌のトラブルを抱えた人を自分の手で治してあげたいという思いがお二人に薬局勤めをやめてこういうお仕事を始める原動力になったのではないかと。


そしてお二人がそういう方々だからこそ、お店に一歩入った瞬間から信頼が生まれるんだな、と。

もうね、ありえないくらい安心して、信じ切って自分の顔も体も施術台に預けきってましたからね、私。
これだけやすらげる空間というのも、そうないのではないかと。



信頼を生み出すおにいさん。
Who killed Cock Robin?



やすらぎを醸し出すおねえさん。
Who killed Cock Robin?


白衣が板に付いた美男美女のお二人、面差しが大変よく似てらっしゃるのですが、兄弟(妹?)ではないそうで(でもよく間違われるんだとか)「同僚」そうです。



その後アトピーの相談にもたくさん時間を割いて頂きました。
この場を借りてお礼申し上げます。


アトピーというのは、あれもこれも症状に効くからと商品を売りつけられる「食い物」にされることが多いので、迂闊に相談できないんですよね。

でもこのお二人になら安心して打ち明けることができる。短時間でそれだけの信頼が培われるなんて滅多にないことでした。

これはもう、はまるしかないっしょ!

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地下鉄を東銀座の駅で降りてA7出口から出たら、ドトールとファミマの向こうです。
Who killed Cock Robin?