eiga.com より(以下一部抜粋)
「ボーン・アイデンティティ」シリーズの原作者として知られるロバート・ラドラムのエスピオナージ小説「狂気のモザイク」が、「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督によって映画化されることになった。
米バラエティ誌が報じたもので、ユニバーサル・ピクチャーズが製作、「ロード・トゥ・パーディション」(02)の脚本家デビッド・セルフが脚色にあたる。
82年に発表された「狂気のモザイク」(邦訳は新潮文庫刊)の主人公は、CIA秘密工作員のマイケル・ハブロック。恋人がKGBのスパイだったことが発覚し、自らその処刑に加担せざるを得なかったハブロックが、失意の底で工作員を引退することを決意して旅に出る。だがその旅先で死んだはずの恋人の姿を目撃し、やがて米ソ両政府が絡んだ陰謀の存在を知るというストーリー。
なお、ユニバーサルでは現在、同じくラドラム原作「シグマ最終指令」の映画化と、「ボーン」シリーズの第4弾が同時進行中だ。
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あれ? 確か「マタレーズ暗殺集団」の映画化の計画もあるんじゃなかったっけ?
ラドラムは「ボーン」シリーズが大成功をおさめたおかげでここにきて次々と映画化の計画が持ち上がっているけれど、私が最初に読んだのはルトガー・ハウアーが主演した映画「バイオレント・サタデー」の原作としてだったなあ。映画も難しかったけど原作は輪をかけて複雑だわ~と頭抱えたような覚えがある。
今にして思えば、この作品「バイオレント・サタデー/オスターマンの週末」はまだラドラムの真骨頂に至る前でしたね。主人公が巻き込まれ型で、一種超人的ともいえる潜在能力は秘めているものの、ジェーソン・ボーンのようにその道のプロではないのよね。
上に書かれているタイトルでは「シグマ最終指令」もそのパターンにあたります。でもこれは非常に現代的でSFとも言えるようなテーマを秘めていて、その上で映画界では普遍的な人気のある題材も扱っているので、今映画化するととてもおもしろいかも。
「狂気のモザイク」は、確か「ボーン4」の元ネタになるんじゃないかといわれていた作品だけに、主人公はプロ中のプロ。ストーリーも大変入り組んでいるので、それを誰にでも分かるように映画化するのにロン・ハワード監督は最適かもしれません。エド・ハリス出してよね(一方的な希望)。
ラドラムの小説は似ているので(主人公の性格がほぼ同じ)、数作品読んだだけでどれがどれだか区別がつかなくなってきました。映画見て思い出せればいいんだけど。