cinematoday より(以下一部抜粋)
Q:初めてハリウッドの大作の撮影に参加されて、いかがでしたか?
イ・ビョンホン:ロケの多い韓国にくらべて、ずっとスタジオという閉鎖された空間で演技していると勘がさえないんです。これは自分が演じているけど、一体どうやって描かれるんだろうっていう不安はありました。もちろんブロックバスター級の大作映画っていうのはわかっているんですが、ロケもせず、ずっとスタジオでの撮影で、果たして感動なんて生まれるのかって疑ってしまうこともありましたね(笑)。
Q:アメリカで、一番カルチャーショックだったことは何でしたか?
イ・ビョンホン:韓国は、年上の人に対する態度や、上下関係がとても厳しい国なんですが、アメリカはそれが全然なくて、みんな誰に対してもフレンドリーなのでびっくりしました(笑)。韓国には守らなくてはいけない礼儀や作法があるんですが、そういうのもなくて、みんなすごく自由。スタッフと俳優も、まるで友だち同士のような感覚なのでびっくりしました(笑)。驚いたのが、撮影スタッフのチームで一番年下の若い人が、普通に年上の監督にいろいろと意見を言っていたんです。本当に壁がない様子に驚かされました。
Q:あなたはとてもかっこいい悪役でしたが、どんなことを考えながら演じていたんですか?
イ・ビョンホン:もともとのコミックに出てくるストームシャドーとスネークアイズは、本当にクールでカッコイイんです。スタイル自体は一緒なのですが、内面に大きな違いがあります。わたしが演じたストームシャドーは完全な悪で、スネークアイズは正義のために悪と戦う戦士なんですね。彼らのカラーも白と黒で、すごく対照的。わたしは、彼が持つコミック的なカッコイイ部分を生かしたかったので、きっと悪いだけじゃなく、クールでかっこいい悪役に仕上がっていると思います。
Q:最後に、ご自身の見どころを教えてください。
イ・ビョンホン:本当にスタッフとも壁のない現場だったので、今回はたくさん監督と話し合いを重ねました。例えば、最後に宿敵であるスネークアイズと戦うシーンがあるんです。そこでわたしが演じるストームシャドーの怒りが爆発するんですが、そこはありったけの力で相手を倒そうとする気迫を見せる必要がありました。そのために、着ていた服を破って脱ぎ捨てるというアイデアを自分から出しました。ほかにもわたしのアイデアが詰まっているので、観客の皆さまには楽しみにしてほしいです。