「それじゃ僕たちこれからロンドン行ってきま~す」♪
――えー、今から? だったらまず行くのは空港でしょ?
「違うんだな♪ ドクター・フーのターディスを真似た瞬間移動機に乗るのさ」
「ほ~ら、あっという間にロンドンに着いちゃった」
――あー、その公衆電話、私も入ったことがある。電話帳がないと思ったらそういうことだったのかー。
「それっ、ロンドンだっ! まずはデパートへダッ~シュ」
「ところで俺たちポンド持ってたっけ?」
「バカ、ヨーロッパはユーロだろ?」
「バカ、何故かイギリスはまだポンドなんだよ」
「チクショー、ポンドがないから買い物できなかったよ~!」
「ってゆーか、財布持ってるヤツもいなかったじゃんかよー!」
「気にするな、こんなケチな店とはおさらばさ、ひゃっほ~!!」
「ひゃ……ひゃっほー……」
「おーい、それはいいけど俺たち今一体どこにいるんだ~?」
「ロンドンも夏だと日差し強いね」
「小栗、おまえの髪、すっかり日に焼けて茶色くなっちゃったじゃん」
「あれ? 俺の髪もそろそろヤバイ?」
――ほとんどロンドン名所案内と化しているウーノのCM。
彼らはこれからどこに行くのか?!