映画生活
より(以下一部抜粋)(コディ・スミット=マクフィー)
『ノーカントリー』などで知られる作家コーマック・マッカーシーの世界的ベストセラーをジョン・ヒルコート監督が映画化した『The Road』が9月3日、ヴェネチア映画祭で上映され、現地を訪れた主演のヴィゴ・モーテンセンと息子役のコディ・S・マクフィ(コディ・スミット=マクフィーと書くべきでしょう)に大きな拍手がもたらされ た。
「Make Art,No War」と書かれたカジュアルなTシャツ姿で記者会見に現れたモーテンセンは「この役をオファーされた時、他の映画を撮り終わったばかりでとても疲れてい たが、原作を読んでぜひやりたいと思った。自分も父親として、この父と子の物語に深く共感した。ふたりの人間の愛情のドラマが描かれた素晴らしい作品」と 語った。
終始リラックスした表情のモーテンセンは、息子役を熱演した13歳のマクフィに自ら質問を振るなど、まるで自身の子供のように気遣っていたのが印象的。映画の中でほとんど出ずっぱりのふたりの迫真の演技は、本作の大きな魅力のひとつだ。
<『The Road』出演者たちの写真>
かつて『亡霊の檻』が日本でも公開されたヒルコート監督は、今回が4年ぶりの新作。人類が終末を迎えた世界で、父と子がサバイバルの旅をする。ハリケー ン・カトリーナ後のニューオリンズや使われていないハイウェイなど、実際の場所を使って撮影された映画は、その寒々しくも美しい映像が見事。CGに頼ら ず、独創的な世紀末の雰囲気が、ニック・ケイブの音楽に乗って展開する。へヴィなテーマの作品だが、監督は「息子が人を信頼することを学ぶラストで、映画 に希望を持たせたかった」と語った。
『The Road』
第66回ヴェネチア国際映画祭
9月2日~12日まで開催
『ノーカントリー』などで知られる作家コーマック・マッカーシーの世界的ベストセラーをジョン・ヒルコート監督が映画化した『The Road』が9月3日、ヴェネチア映画祭で上映され、現地を訪れた主演のヴィゴ・モーテンセンと息子役のコディ・S・マクフィ(コディ・スミット=マクフィーと書くべきでしょう)に大きな拍手がもたらされ た。
「Make Art,No War」と書かれたカジュアルなTシャツ姿で記者会見に現れたモーテンセンは「この役をオファーされた時、他の映画を撮り終わったばかりでとても疲れてい たが、原作を読んでぜひやりたいと思った。自分も父親として、この父と子の物語に深く共感した。ふたりの人間の愛情のドラマが描かれた素晴らしい作品」と 語った。
終始リラックスした表情のモーテンセンは、息子役を熱演した13歳のマクフィに自ら質問を振るなど、まるで自身の子供のように気遣っていたのが印象的。映画の中でほとんど出ずっぱりのふたりの迫真の演技は、本作の大きな魅力のひとつだ。
<『The Road』出演者たちの写真>
かつて『亡霊の檻』が日本でも公開されたヒルコート監督は、今回が4年ぶりの新作。人類が終末を迎えた世界で、父と子がサバイバルの旅をする。ハリケー ン・カトリーナ後のニューオリンズや使われていないハイウェイなど、実際の場所を使って撮影された映画は、その寒々しくも美しい映像が見事。CGに頼ら ず、独創的な世紀末の雰囲気が、ニック・ケイブの音楽に乗って展開する。へヴィなテーマの作品だが、監督は「息子が人を信頼することを学ぶラストで、映画 に希望を持たせたかった」と語った。
『The Road』
第66回ヴェネチア国際映画祭
9月2日~12日まで開催